生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

電子タグによる交通安全のための装置

NTTデータ日産自動車など5社が、横浜市青葉区の一角で、子供200人に電子タグを渡し、自動車100台に電子タグと受信装置を装着し、自動車にタグを持った子供との距離を通報するシステムの試験を始める。

電子タグをもたせることに伴うセキュリティ上の問題や、目的以外の用途に使われることによる危険性は別にして、交通事故から子供達を守る点に注目する。周辺住民は地域の危険を熟知しているから、そのような装置は不要で、寧ろ、たまたま通りかかる不案内な車に周辺の危険を知らせる効果があるだろう。つまり、歩行者の側から、接近してくる車が受信装置を装備しているかどうか、判断せねばならないから、実際に運用される場合、地域を通行する車両の9割以上が装着している必要があるだろう。従って、地域の通過に受信装置の装着を義務づければ意味があるかも知れない。一方、車両の側には、普及率の如何に関わらずいくらかのメリットがあり、特に、職業上不案内な住宅地を走行する機会の多いタクシーや宅配業者に受け入れられる可能性がある。しかし、住民に、タグを付けさせる負担を強いる点は考慮されねばならない。加えて、装置はタグ(を付けた子供)が接近していることを知らせるだけのもので、事故そのものを防ぐものででも、軽減するものでもない。