(内田樹の研究室2006-02-04:キャリング・キャパシティの限界)
私がエンゼルプランや男女共同参画社会の基本的な発想に対して懐疑的なのは、これらの施策がその根本的な人間観として、「人間は金で動く」ということを自明のものとしているからである。
エンゼルプランというのはひとことで言えば「金をやるから子どもを産め」ということである。
男女共同参画社会の基本にある人間観は、「男も女も要するに金が欲しいんだろう」ということである(「金」のかわりに「個性発現の機会」とか「潜在可能性の開花」とか、言い換えても構わないが)。
私は育児支援やら少子化対策として現金を支給すること、受け取ることの危うさを感じてきた。
- http://d.hatena.ne.jp/namnchichi/20060112#p1
- http://www.oyakonews.com/diary/?date=20050825#p01
- http://www.oyakonews.com/oyanews/nursing/memo0405.html#NS121
- http://www.oyakonews.com/oyanews/nursing/memo0106.html#NS165
余りうまく説明できなかったのだが、内田先生のご意見は、回答例のひとつとして大変貴重。