生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

緩衝

情報機器の使用が日本語を使う能力を著しく低下させているという話題。
自分でも感じる。漢字を忘れている。
それ以上に、さまざまな表現をする上で、ぴったりとした言葉が見つからない。要するに語彙から言葉を探す能力が低下している感覚。いや、情報機器の所為なのか、自分の脳組織の変性によるのか、その点は分からないが。
ただ、情報機器のバッファが強大であるために、いろいろな興味を持ったことをとりあえずチェックして、チェックは例えばブックマークするとか、ブログの中にURIをコピペするとかで目的を達してしまう。
かつて、リソースを頭の中に置いておくために、読み取って掻い摘んで要点をまとめる必要があった。しかし、今やそのリソースがどこにあるか見つけられればそれで十分であり、むしろ、リソースを他人に紹介する上で、引用内容を要約することは余り意味のないことになっている。そういう意味で、読んで理解することの意義が薄らいだ。
「読むこと」が軽視され、見つけて分類して紹介するという一連の作業の中から、読み取って理解し要約するという部分が抜け落ちている。
私は他人の書いた文章を余り読まなくなった。何について書いてあるか知ろうとするが、何について書いてあるかを知った途端に、その先に進まなくなった。この作業は日本語を使う能力を余り必要としない。