生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

クレジットカードはもっている

通勤のために電車に乗ることが多くなった。
雨の日、それからネクタイを締める必要がある日。
電車だと往復で1000円丁度。駅まで歩く時間を含めると片道で60分余り。
天気の良い日はバイクだが、往復のガソリン代が200円ほど。時間は片道40分程度。電車はいつも混み合っている。受講生達と同じ車両になると少し面倒。痴漢冤罪も嫌だし。
バイクに乗ることが多いから、通勤定期を手に入れる予定は当面なし。
普段はプリペイドカードを使っている。便利だけれど、一切の割引がないのが不満だ。
改札の出口正面に屋台が出ていて、ICカードのキャンペーンをやっていた。以前から興味があり、話を聞いてみることにした。受付の女性に声を掛けると、即座に私の横にもうひとりの女性がやってきて、私に説明を始めた。なかなか便利そうである。JRでも使える。クレジットカードの機能が付いている所がミソらしい。割引もある。どうやら、数千円単位でクレジット機能を使って自動的にお金がチャージされる。電車に乗って残高が減ると、クレジットで自動的にチャージ。確かに便利だ。然し、全自動が気になる。他にも色々と気になることはある。これほどの便利なものに、手数料なしという意図が分からない。少なくとも、ICカードを使った履歴が彼らにとって何らかの利益を生み出す情報なのだろう。難しいことは分からない。
一通りの説明が終わり、説明書兼申込書を手渡した女性は、間違えやすい所が4カ所あるから、ここで書いていく様に勧めてくれた。ビザかJCB、どちらかを選んだらよいという。クレジットカードだから、色々と手続きがあるのだろう。私は既にクレジットカードを三枚持っている。
一つは妻が作ったスーパーマーケットのカードの家族カード。もう一つは車検料金が安くなるからと作った自動車会社のカード。この2つはほとんど使っていない。
もう一枚、ガソリンスタンドのカードは今から20年ほど前、私が給料をもらい始めた頃に初めて申し込んで作ったカードだ。手にしたときは本当に嬉しかった。以来、私は大変よい顧客だったと思う。何の変哲もないカードであるが、大変な信用を築き上げた筈だ。
私はクレジット機能は要らないと申し上げた。私は既にクレジットカードを持っている。これ以上クレジットカードを持ちたいと思わない。
女性は、1年に100円で良いから一度でも使えば年会費は無料になるという。
でも、私はクレジットカードをこれ以上持ちたくないので、クレジット機能のない方を申し込みたい。
改めてそう申し上げると、女性は困ったような顔をした。受付の女性が話に割り込んできて、クレジット機能のないICカードの申込書はここには無い。駅員室に行ったらあるかも知れない。駅員室はあっちだ、と指さした。
私は何だか馬鹿馬鹿しくなり、そのまま家に帰った。あそこで待っていた人たちは、電車の利用者の利便のために便利なICカードを勧めてくれたのではない。多分クレジット機能付きのICカードの契約を取った件数に応じて成功報酬を受け取るような仕組みなのだろう。すごく熱心に説明してくれた。あまりに熱心なので、ふと彼女の方をみると、随分と分厚い化粧だった。社会の仕組みが少し分かったような気がした。熱意から推測するに、契約一件あたり、二千円くらいだろう。私がクレジット機能無しを希望したときの落胆ぶりから察すると、もっと高いのかも知れない。
分からず屋の浮世離れした頑固者でさぞかしガッカリしたことだろう。
しかし、一体どうなっているのか。この頃、クレジット機能付きのサービスカードを勧められることが多い。店ごとにクレジットカードを配っているような気がする。変ではないか。