生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

明石焼きを食す

次女がようやく二十歳になった。
彼女は大人達がお酒を飲んでいるのを見て、以前から興味を持っていたようだ。それが特別な何かであると感じ取っていたのだろう。
お酒そのものが美味しいのか、酒の肴が美味しいのか、あるいは酔っ払うこと自体が楽しいのか、はたまたそれ以外の何かがあるのか、体験してみないと分からないが、とにかく20歳になるまでそれは我慢しなくてはならないと思っていたようだ。
ようやく19歳最後の夜を迎えて、同じサークルに所属する友人から日本酒の一合瓶をもらってきた。0時を過ぎて、合法的に飲酒が出来るようになってまずその一合瓶を開けて、猪口に手酌して飲み始めた。
美味しいそうである。慥かに、日本酒は苦みが無いし、飲みやすいのかもしれない。ただ、明日明石焼きの店に連れて行く約束をしているのだから、それまで待てば良いのに、と少し思う。
明石焼きの店は元町にある。以前、妻を連れて行ったら随分喜んでくれた。
次女と三宮で待ち合わせて、センター街を抜けて元町まで歩き、店に入るとほぼ満席で、二階に通された。
品書きを見ながらいろいろと注文する。こういうときに次女は全く遠慮無く美味しそうなものを注文してくれるので奢り甲斐がある。
瓶ビールを頼み、コップについで乾杯したが、ビールは彼女が思っていたような味ではなかったようだ。苦くて飲みにくいのだ。
コーヒーも飲めない(最近になってスティックのインスタントカフェラテを美味しいと言っているが)彼女にビールのおいしさを分からせるのはなかなか難しそうだ。結局、私が一瓶ほとんど飲むことになった。彼女は酎ハイを頼んだ。少しは飲みやすくなるはずだが、やはり焼酎が入っている分苦い。どちらが美味しいかというと、アルコールが入っていない方というのが彼女の結論になるだろう。
明石焼きやタコのさまざまな料理を美味しくいただいたが、彼女は酔っ払うほどには飲めなかった。しかし、一応アルコールは飲める体質であることは確認できたと思う。
アルコールで酔うとはどういうことかを、話して聞かせた。酔っ払うとアルコールの大脳に対する薬理作用で抑制が効かなくなりますます見境無く飲んでしまい悪循環になる。酔っ払っている人が居たら、これ以上飲まないように止めることが事故の防止という意味で大切であることを言って聞かせた。
ちなみに、明石焼きとは、たこ焼きのような食べ物をソースではなく、だし汁に浸して食べるもので、私は好きだ。たこ焼きより良いと思う。