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生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

完走した

本日、鹿児島県でマラソン大会に出場してきた。
色々と書きたいことはあるが、全部書いているといつ書き上がるか分からないので、取り敢えず印象に残ったことを書いて、つづきは少しずつ書き足すことにする。
今回、フルマラソンを意識したのが、5月の中旬で、この時は地元のマラソン大会に申し込んだが抽選で外れた。
改めて、10月の中旬に「いぶすきなの花マラソン」に申し込んだ。この大会は抽選なしで申込者は原則全員出られる。出ると決めたからには出来るだけの準備をすることにした。
結果は、3時間41分49秒で50代男性部門の120位。総合で657位。ちなみに総合優勝は埼玉県職員の川内優輝選手である。
自分が期待していたより、遥かに良いタイムで「完走」した。

目標

今回マラソンに出るに当たって、第一の目標は「完走」だった。これは、ゴールするという意味では無く、最後まで体力を持たせて走り続けるという意味である(ゴールする意味の完走と、歩かずに走りきる意味での完走は区別するべきだ)。
私は今まで7回マラソン大会に出場した経験がある。だから、42キロを走りきることがいかにきついかは心得ているつもりである。自己記録(2時間52分)は大学生の時で、当時の目標は3時間を切ることだった。(1キロをおよそ4分15秒で走り続けるペース)その後、30歳のときに出場したマラソン大会で途中棄権して以来、ほとんど走っていなかった。
二十数年ぶりに走り始めて、まず自分の体力や走力が落ちているので大変驚いた。今は、1キロ6分なら走り続けられる(完走すると4時間12分)。ペースを上げると1キロ5分を切る位(同じく3時間30分)になるが、それがどのくらい続くかは分からない。学生の頃はチームメート(距離スキーチームに所属していた)と一緒に走っていたので、自分のペースを把握しやすかったが、今は全く一人で走っている。たまにすれ違うジョガーのペースがどれくらいなのか想像がつかない。実現可能な目標としては先ずは42キロを「完走」すること。タイムは4時間丁度くらいが目安になると思っていた。中間地点まで2時間丁度、残り半分は体力が残っていればいくらかペースを上げられるかもしれない。信号待ちなどが無い走りやすいコースのはずだし、一緒に走る人が大勢いて、良い方向に作用するのではないかと思っていた。

コース

陸連公認のフルマラソンコースとのことである。鹿児島県南部薩摩半島の南端。指宿市営野球場付近の道路がスタート。池田湖を廻り、開聞岳の裾野を走って、鹿児島湾沿いに出てゴール(指宿市の陸上競技場)を目指す。ほぼ周回コースである。
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案内の地図の高低差表を見て、最高地点が100メートルくらい。上り下りがあるので、合計の標高差は200メートルくらいと踏んでいたが、実際にはその倍以上あるようだ。完走後GPSアプリ(rantastic)を見ると536mとなっていた。大変きついコースである。(以下に示す高低図はNike+によるものだが、886mはちょっと多すぎと思う)
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また、出場者1万8千人に対してコース幅が狭い。
地元の住民の応援が多く、走っていて楽しかった。開聞岳を眺めながら走った。

練習

一昨年の秋から、ジムに通ってベルトの上を走り始めた。今年の春から路上を走ることに切り替えて、ジム通いは止めた。
3月8日の日記に、家の周りを走った記録がある。GPSアプリの記録は3月中旬からで、5月以降は月間300キロ以上走り続けている。
自宅の周りは遊歩道があり、たいへん恵まれた環境だったと思う。ジョガーが多いので、犬と散歩と称して他のジョガーを眺めて装備などを観察していた。
自宅前スタートで幾つかの練習コースを設定した。

  1. 自宅から山を登って鷲林寺南町-剣谷町-柏堂西町-苦楽園-六麓荘-市立芦屋病院-芦屋川沿い-臨港線の周回コースは、約19キロで起伏が450m程度ある。(フルコースと呼んでホームコースになっている)
  2. 山手幹線を通るコースは、43号線や鳴尾御影線と組み合わせたり、芦屋から岡本の山手の住宅地と組み合わせて走る。住吉川で戻ってくればおよそ17キロ。阪急御影を通って石屋川まで行けば約20キロ。都賀川まで行くと24キロ、HAT神戸を回ると30キロである。動物園を目標にしたり、神戸大学を回って六甲ケーブルまで上るコースも設定出来る。山手幹線自体が、住吉川と芦屋川の扇状地を横切るため、けっこう起伏がある。特に、芦屋から西宮に掛けてはタフである。
  3. 南芦屋浜周回コースは、一周約5キロ。取り付けの往復も含めると約7キロとなる。運河を渡る橋と歩道橋が起伏になっている。臨港線を戻るときに南芦屋浜に足を伸ばすと2キロの追加となる。

脚力を付けるために、なるべく起伏のあるコースを選んで走っていた。上り坂を見ると駆け上がりたくなるのは距離スキーを経験しているものの性である。今回のマラソンの練習として、コースの最後に起伏が来るようにコースを設定して走っていた。また、距離を走り切ることを意識して、最後に南芦屋浜の2キロ分を追加するような練習をしていた。
月間の走行距離は、アプリによると5月347キロ、6月343キロ、7月376キロ、8月338キロ、9月414キロ、10月318キロ、11月318キロ、12月387キロ。12月は30キロを越える距離を5回走っている。
練習はいつも一人で夜に走っている。交通量が少なく、人目を気にしなくて良い。また日焼けの心配も無い。夕食後に走るので、走り終わるのが11時を越えることがある。気温が下がるので防寒対策が必要である。レースでは朝スタートで徐々に気温が上がると思われるが、その点のシミュレーションが出来ていなかった。

前日

前日夕方に飛行機で鹿児島に行き、ホテルで一泊して当日朝に専用バスで現地入りすることとした。天気予報では、当日は曇りで気温が15度くらいまで上がる予想となっていた。普段の練習では気温が10度を切ることが多い。山に上ると温度が下がり、走り終わるときには更に気温が下がっている。レースでは朝9時スタートでゴールは昼過ぎである。冬のレースと言うことで、下はロングタイツ、上は長袖のアンダーシャツに長袖シャツを重ね着して走るつもりでいた。しかし、普段着ているcraftのアンダーシャツは暑すぎると思われた。
空港に向かう途中、三宮でスポーツショップに立ち寄り、いろいろと助言して下さ普段から頼りにしているる店員さんに、天気予報15度のマラソンのウエアについて相談した。彼女が言うには、craftのアンダーシャツは暑すぎる。半袖一枚で十分ではないかとのこと。真夏でも長袖で走ってきた私としては、いきなり半袖は不安である。アンダーウエアを脱いで長袖一枚でも良いかと思ったが、結局ワコール(CW-X)のアンダーウエアを買って、それを使うことにした。そのようなことをしていて時間が押して、けっこう飛行機の時間がぎりぎりになってしまった。
九州には何度か行ったことがあるが、鹿児島は初めて。空港が立派で驚いた。神戸空港の三倍はありそうだ。直行バスで鹿児島市内に向かい、先ずは腹ごしらえ。駅ビル地下の回転寿司に入った。食べる量を自分で調節できる。その後、同じフロアのパン屋で明日の朝食を用意した。閉店間近で菓子パンが安かった。その後、コンビニによっておにぎりとヨーグルト、カロリーメイト、ビールを一缶買ってホテルに入った。
当日のスタートは9時だが、5時に鹿児島駅から指宿に向かうバスが出る。4時前には起きなくてはならない。ビールを一缶飲んで、シャワーを浴びてベッドに潜り込んだが、熟睡出来ず、結局寝たかどうか分からないうちに目覚めた。

当日朝

昨日買った菓子パンを4つとヨーグルトを食べた。走る格好に着替えて、オーバーズボンとジャケットを羽織り、備え付けのインスタントコーヒーを飲んでチェックアウトした。同じような格好の人がまだ暗い鹿児島駅前にけっこういたので着いていった。チャーターバスはかなりの山道を攻める走りで、私はちょっと怖かった。乗り物酔いした乗客が居たようだ。指宿に着いた頃には辺りが明るくなり始めていた。現地で受付を済ませて友人と落ち合って、ゼッケン等を付けた。
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おにぎりを2つとカロリーメイトを食べて、スタート地点に向かった。少し出遅れたようで、かなり行列の後ろの方になってしまった。

レース

スタート地点の道がそもそも狭いのだが、相当後方に並ぶことになり、さらに道路から人が溢れている状況で9時となった。スタートが切られ、前の方は動き始めたようだが、私はしばらくは足踏みが続き、動き始めても走ると言うより歩く感じが1キロ過ぎまで続いた。何とか走れるようになっても、ランナーの隙間を見つけて割り込んでいかなければならない状況が3キロくらい迄つづいた。そこから上り坂が始まり、いくらか状況は改善されたが、道幅が狭く、結局ゴールまで他の選手を掻き分けながら走っていたような印象だ。

風景

10キロ付近が最初の上り坂の頂点で、そこを過ぎると急に視界が開けて池田湖と開聞岳が見えた。
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開聞岳はたいへん立派で美しさと力強さを感じる。その後はしばらく開聞岳を眺めながら走った。沿道には菜の花が満開で彩りを添えていた。
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給水

給水は5キロ地点以降おそらく2.5キロおきにあった。他にも地元の人たちが用意する非公式の給水テーブルがあった。飴やチョコレート、バナナ、ミカンなどを用意して応援してくれる。ふかし芋、豚汁、汁粉などもあったようだ。たいへん沢山の応援があり、力づけられた。
給水は、20キロまでは無しで大丈夫と踏んでいた。実際には17.5キロ地点で最初の給水。以降5キロごとに給水していった。走りながら飲むのは無理なので、立ち止まって紙コップを2つ手に取り、その場で飲み干した。(小さめの紙コップに三分の一程度入っている)水とスポーツドリンクがあったが、私はスポーツドリンクを選んだ。空腹を感じたら食べるつもりで、ウエストバッグにカロリーメイトのブロックを入れていったが、結局何も食べずに走り切った。

装備

ユニクロの下着と靴下。ニューバランスのシューズ。アディダスのタイツ、ナイキの短パン、CW-Xのアンダーウエア、アシックスの長袖シャツ、アディダスの手袋、アディダスの帽子、眼鏡、ブルーツースのイヤホン。
ウエストバッグには、いつも通りコイン、ティッシュペーパー、iPhone、カロリーメイトを入れていた。あと、クレジットカードと千円札二枚は何かあったときのために。それから貴重品の時計もウエストバッグに入れて走った。
イヤホンからはいつも通りBBCやPBSのポッドキャストを流していた。

体調

調整がたいへん上手く行ったという自覚があった。特に、本番前の最後の練習でとても気持ちよく走ることが出来ていた。
当日は少々寝不足と思ったが、体調そのものは良く、また心配していたおなかの調子も大丈夫だった。

気象条件

曇り空で、初めのうちは暖かかったが、徐々に冷たい風が吹き始めた。最初は少し暑いかと思ったが、結局長袖アンダーシャツに長袖シャツの二枚重ねでちょうど良かったと思う。

ペース配分

私は、普段から時計を持たずに走る。時間を気にするとペースが乱れる。自分のペース感覚を頼りに走っている。
今回も時計はウエストバッグの中に入れていたので、走っている最中は見ていない。コースの途中に距離の表示はあったが、時刻表示はみあたらなかった。
スタートで随分時間をロスしており、その後も遅いランナーの群れの中で悪戦苦闘しながら走っていたため、小刻みにペースを上げ下げせざるを得ず、かなり体力の消耗を感じた。思っていたより坂が多く、上り坂をりようして遅いランナーを抜いていったが、15キロ付近の坂を登り切ったときに、体力を使いすぎていると感じた。拙いと思ったが、使った体力は戻ってこない。中間点でiPhoneを取り出して時刻を確認したら、10時55分くらいだった。予定よりかなり速すぎる。もうあとは自分を信じて走るだけである。今まで一生懸命練習してきた。私以上の練習をしている人はこのポジションには居ない。だから、私はここを走っている誰よりもより先にゴールする。必ず走り切る。信じるに足る練習をした。そう思いながら走った。とても良い気分だった。
あとは、いつもの練習が支えになる。残り15キロならHAT神戸辺り、12キロでは摩耶埠頭のあたり、10キロで石屋川、7キロは岡本。岡本からスパートをかけ始めた。4キロで芦屋。3キロで宮川を超えて、2キロで夙川の教会あたり。競技場に入りゴールを横切ると、4時間を大幅に切っていた。
42.72km, 3h42m53s, 2486cal, up/down 536m, 10°58%
GPSアプリを止めるのを忘れて暫く歩いていた。完走証のタイムは3h41m49sである。
レースの途中で写真を撮ったときと給水の時に立ち止まった以外は止まらずに走り続けた。最大の目標の「完走」を達成したことになる。

レース後

思いがけぬ好タイムで、たいへん嬉しかった。
荷物を預かっていただいた友人のご家族に報告し、荷物を受け取ってそこでお別れした。給食の食券を手に入れていたが、全部は食べられず、ぜんざいをいただいて、競技場を後にした。
指宿駅まで歩き、途中の温泉に寄ることにした。マラソン大会参加者に100円で入浴させてくれる温泉が幾つかある。歩いていると、道路脇から湯気がもうもうと上がっている。
立ち寄った温泉は小さな銭湯の佇まいだった。まだ空いていてゆっくりと浸かることが出来た。温泉の脱衣所で着替えて駅に向かった。
鹿児島行きの列車までかなり時間があったので、駅の近くに一軒だけあったラーメン屋に寄った。美味しかった。
列車の窓から桜島が見えた。大変大きなどっしりとした山と感じた。
鹿児島駅の地下で、昨日と同じパン屋に寄って夕食にパンを買った。他に鰹節、薩摩揚げ、芋焼酎を土産に買った。

手に入れたもの

ここまで念入りに準備をして、本番に備えるというのは、初めてだったかもしれない。自分を信じて走ることが出来た。
たいへん良い経験をしたと思う。同時に、もっと自分を伸ばすことが出来るという気持ちになった。私にはもう少し伸びしろがありそうだ。もっとチャレンジを続けるつもりである。

感想

鹿児島は良いところだった。指宿の人々もとても熱心にマラソンを応援してくれた。
もっと時間を取って、ゆっくり温泉に浸かりたかった。
菜の花マラソンのコースはフルマラソンのコースとしてはあり得ないくらいの起伏だった。挑戦しがいのあるコースと言うことか。一月初めは、仕事のスケジュールとも合わせやすい。
表彰式で川内選手を見かけた。瀬古利彦氏も居たらしいが気がつかず、残念だった。
取りあえず、こんなところです。