生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

どちらが本当なのか

金曜日の午前中は、神戸の山の中でアルバイトである。
本社の人事担当の女性が契約書を持ってくるので、判を押す。年に一度、この時期にお目に掛かる。
よく喋る方だが、私を見て少し意外に感じたようだ。随分髪が伸びたので別人のように思ったとのこと。
「どちらが本当の先生ですか。」と聞かれた。
人事の方からは「先生」と呼ばれる立場である。
「さぁ、短いときは熱心に切っていましたから。」
私は長い方が本物と思っているが、判断は彼女に委ねた。
「髪の毛など些細なことで、私の中身とは何も関係ないです。放っておけば伸びるのです。」
「それはそうですね。」
「ちょうど、1年半ほど前にジョギングを再開して、その頃から髪を切っていないのです。だから、体つきはもっと変わっています。足がすごく太くなりました。」
そこからは、ジョギングの話しになった。
きちんとした髪型も、綺麗にそり上げた髭も、その人がそのような外面になる事を選んで努力した結果である。
その様な見かけになるために本人が何を考えてどのような努力をしているのかに思いをはせるべきではないか。それが適切な人物の評価に繋がると思う。
髭などは伸ばすより剃る方がずっと簡単である。


職場に戻ってからは大半の時間を学生さん達との実験の打ち合わせに費やした。
帰宅時に三宮で電池交換を依頼していた時計を受け取った。特にメンテナンスは不要とのことで、時計を手首に巻いたら、店員が「落ち着きますか」と声を掛けてくれた。気に入った時計は信頼できる人生のパートナーである。かれこれ20年以上の付き合いである。
帰宅して夕食を済ませてから、走りに出た。今日もLSDである。
craftのアンダーシャツを長袖のランニングシャツの下に着て、ロングタイツで、気温はそれほど高いと思わないが、走るにはかなり暑い格好である。
香櫨園の住宅地の中を通り43号線に入り、打出駅から鳴尾御影線に抜けて芦屋川を渡った後で阪神本線沿いを走って、魚崎の住宅地を取って住吉川から2号線へ。八幡本通り(JR六甲道)を通って徳川道を戻り、あとは山手幹線を走って戻ってきた。
22.32km, 2h34m28s, 1407Cal, u/d 151m, 23°88%
余り調子が良いとは言えずペースをなかなか保てない。つまり、LSDの場合は、自分が心地よいと思うペースより二段くらい遅いリズムで走らなくてはならない。時間が気になり出すとペースもフォームもでたらめになる。
約二週間、バイクを動かしていない。野良猫がバイクの上に座ってバイクのカバーをひっかいて孔だらけにした。
まるまると太った野良猫である。
LSDは興味深い練習法であるが、時間がかかるのが難点である。いや、時間を決めて走れば良いのだから、その様なことを言うのはLSDの趣旨を理解していない証拠であろう。徳川道に行くと往復で22キロ。動物園だと25キロ。いずれもLSDのコースとしては長すぎである。むしろ、練習の成果を測定する具体的な基準がないことの方が問題かも知れない。普通に走る分にはタイムの短縮が成果と言うことになる。LSDの場合は、如何にゆっくりと我慢して一定のペースで走りきったか、が成果と言うことになるが、幾分客観性に欠ける。
とりあえず、近場で良い道を探すことにする。