もうじき職場の検診があるはずだ。
この歳になって、毎回身長を測る。体重も。
胴回りに巻き尺を当てる。
太り過ぎをある程度定量化し、健康管理に活用するための手段の一つである。
私は、少し体重を減らすつもりでいる。
2年かけて、体重を4kg減らす。
思い立ってから三ヶ月ほどで1kg減っている。体を慣らしながら、そしてトレーニングも続けながら。
BMI(body mass index)で丁度18になるはずだ。片脚あたり2kgの減量となり、脚力の低下や骨や関節の保護にかなり意味があると思っている。
体を壊さぬように、無理せず慎重に取り組むつもりである。
実験の指導に長い会議。帰宅後、焼き魚の夕食を済ませて、三女と一緒に野球中継を見ながら後の予定を考えていたら、次女から駅まで迎えに来て欲しいとメッセージが入った。
朝方の雨で、自転車を家に置いていったようだ。車に乗った次女は家までの5分程度の道程のあいだ、ずっとアルバイトと就職活動について喋り続ける。どう返事をして良いか分からないときには黙っているに限る。同僚が無断でサボり負担が大きかったバイトのことは運が悪かったで済む話しのように思う。就活は現在進行中で、決まっていないから進行中なのであって決まれば終わるのだから決まるまで努力する話しである。聞いて上げることで彼女がポジティブな気持ちになるならそれでよいが、私の体調や精神状態が良好なときならより良いと思う。
走る必要があると思った。
着替えて、走り始める前に、次女がどこまで走るのかと尋ねたが、走り始めてから決めると返事をした。
本当にそういう気分だったのだ。
足と気持ちが向くままに走る。遊歩道を北に向かい2号線を横切り、建石筋に出た。
甲陽園の駅の方に向かい、関西学院に向かうことにした。道がスムーズにつながっていないので、地図を確かめながらになる。そこから坂を下り、甲東園の駅構内を通って新幹線沿いに東へ向かい、旧西国街道を走って帰って来た。
16.07km, 1h46m02s, 903cal, u/d 127m, 23°
長袖のシャツにジャケットを羽織った。かなり汗をかいた。久し振りに公園に寄り鉄棒にぶら下がった。
それから、犬と散歩。
次女のおしゃべりを聞くのは、口に出すと楽になる事を私は知っている故だ。誰にも言えずに悶々とする事が最も苦しい。唯、悶々としているだけと、割り切れればそれでも良い。気持ちの上でコンディションが良ければそれも可能だろう。
だから、聞いてくれる人がいるなら、それは大変幸運であると思う。
私は必要なことは妻と話しをする。妻はただ聴いている。意見を求めると、彼女らしい返事が返ってくる。
お互いに話しを聞き合っている。