生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

セキュリティに穴の空いたOS

昨今のウイルス被害で、私の職場のメールサーバーは再三動作不良を起こした。ネットに参加している以上、自分のパソコンのセキュリティ(安全)に注意を払うことは当然のことで、それは自分自身の利益を守ると同時に、ネット全体の安全を確保するために、ユーザーに科せられた責任でもあると、私は思っている。自分のパソコンに関して、ユーザーは個人レベルで対策を迫られる。
ウイルスに対しては、抗ウイルスソフトなどを導入する。それなりのコストが掛かる。また、ウイルスは日々変化してゆくから、ウイルス定義ファイルも更新する必要がある。こういった抗ウイルスソフトを、OSメーカーがどうしてシステムとしてサポートしないのか、少々不思議な気がする。
OSのセキュリティホールというのは、少々分かりにくいかもしれないが、自分のパソコンを適切に管理する仕組みに欠陥があると云うことで、家の鍵が緩い、ベランダや窓の鍵が締まらない、と云うようなケース。
マックのOSXに新バージョンが登場し、私は、少し様子を見てから乗り換えようと思っていたのだが、色々と事情があり*1、図らずも早々に乗り換えることになった。現在新バージョンが稼働中である。
乗り換えた後に知った事実であるが、新バージョンは旧OSX10.2で明らかになった複数のセキュリティホールが修正されている。つまり、OSX10.2には、鍵の締まらない窓や裏口がいくつもあったと云うわけ。アップルはそれを知っていたから、新バージョンで修正した。
抗ウイルスソフトはユーザーがコストを負担する建前になっているのに対し、OSのセキュリティに関しては、マイクロソフトやアップルなど、OSを作る側が責任を持つことになっている。ユーザーは、そういったセキュリティ上の問題に関する情報に敏感に反応し、セキュリティ上の問題の少ないOSを選ぶか、メーカーが提示する解決策を積極的に取り入れるか、どちらかを実行しなくてはならない。OSXの新バージョンが出た時点で、どうやらOSXのセキュリティ上の問題点は公開されたらしい。つまり、いまや、旧バージョンのOSXを使うことは、反社会的行為に該当する事態となった。
新しいニュースで、アップルは旧バージョンのセキュリティ上の問題を解決するための修正プログラムを作ることを発表した様であるけれども、後手に回った理由は何であるか?発売日を予告した新OSの修正に手を取られたために、単純に間に合わなかったのか、新しいOSを売るために、意図的に問題解決を遅らせたのか、問題を問題として感じていなかったのか?
いずれにせよ、アップルの企業姿勢が問われる、極めて深刻な事態であると思う。解決策としては、安全な、新しいOSを大至急、無料で配布すること。出来れば、すでに有償で手に入れたユーザーには返金するべきだと思う。それとも、マックOSXは、シェアウエアである、と、宣言するか。