生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

やなせたかし氏の語る戦争体験

一番大きいのは「正義というのは信じ難い」ということですね。日本は「中国の民衆を救う」「正義の戦いだ」と言っていたが、戦争が終わったら悪者になっていた。正義は簡単に逆転するんです。フセイン対アメリカでもイスラエル対アラブでも、両方とも「自分の方が正しい」と言っている。勝った方が正義になる。ですから、そんなものは信じ難い。正義の味方なんてものは、信じられないんです。
それともう一つはですね、人生で一番、何がつらいか。「食べられない」ってことなんだよね。だから「正義の味方」だったらね、まず、食べさせること。飢えを助ける。でも戦後ずっと、スーパーマンとかウルトラマンとか、いっぱいヒーローは出てきたけど、みんな飢えている人を助けないんですね。

西原理恵子氏との対談記事より。