生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

画像を用いることの脆弱性

気を取り直して、文章にしてみる。
私が、「善意の転載」記事を見たときに、既に文言の一部は画像に置き換わっていた、というところから。
文章をわざわざ画像にしていることに、強い違和感を覚えた。画像そのものは比較的大きなサイズなのだが、ギザギザで読みにくかった。
余談だが、マックOSXのアンチエイリアスの効いた表示に慣れていると、ウインドウズのギザギザテキストには強烈に違和感を感じる。前後のテキストと較べて画像部分のギザギザがマックで見るとことさら目立つ。
何故、そこに画像に置き換えられた文章が出てくるのか理解できなかった。
文部科学省か、教育委員会が作った画像を転載したのか?お役所はときどきそういう無意味なことをやる。
先日、某阪大で論文捏造の最終報告書PDFファイルが公開されたときも、全てのページが画像ファイルになっていた。画像を使うと、

  1. 簡単にコピーアンドペーストができなくなるから、引用、言及されにくくなる。
  2. 検索で見つけ出すのが困難になる。
  3. 画像解像度に依存するのでアクセッシビリティが低下する
  4. 言語環境に関係なく表示させることが出来る

他にも何かあるかも知れないが、上の三つは情報公開という点からデメリット、最後のひとつはメリットと言っていい。ファイルサイズが無駄に大きくなる点もデメリットだが、問題の本質とは関係がない。
私は、どうやら記事の一部を作成者が意図的に画像に置き換えたと判断した。私はウエブページの管理人をしていて、HTMLの仕組みを或る程度理解しているから、この記事に含まれる画像の意図が、

  • 同じファイル名の画像ファイルを差し替えることで表示内容を変更できる

ということだろうと推測した。転載した多くの人が、それに気付いていたかどうか、私には分からない。
他に理由があるだろうか。
私も同じことthe OYAKONEWS@Hatenaでやっている。h1の背景画像は、2007年1月はユリカモメだが、home.jpgという画像を差し替えることで、スタイルシートをいじらずに背景を毎月変更している。
今回のケースのように、状況が刻一刻と変わっていく可能性がある文書を不特定多数に転載させた場合に、簡単に情報をアップデートさせる手段として、文書中の重要な部分に画像を仕込み、その画像を差し替える。
さて。そもそも、こういった極めてデリケートな話題を不特定多数に転載させることの是非は、ここでは問題にしない。
画像を用いるアップデート法についての問題点を指摘する。
ヤフーの転載機能を使うなら何も問題はない。
記事に賛同し、その他のブログやホームページに、転載する人がいるかも知れない。(追記:一般的に、画像の直接リンクはマナー違反とされる場合が多い)画像を保存して、何か別な目的に使う人がいるかも知れない。
私のウエブページには沢山の画像がある。転載をお願いします、というような文言は全く入れていないにも関わらず、私自身が気付いただけで2度、画像を無断で転載された。転載された画像は検索に掛からず、見つけ出すのは難しい。ダウンロードされて他のサーバーにプットされると、全く作成者の管理を離れてしまう。そのようにして画像が拡散すると、もう作成者の手に負えなくなるだろう