生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

副作用いろいろ

薬には副作用がある。一般的にある。
タミフルの場合、精神・神経症状(意識障害、異常行動、譫妄、幻覚、妄想、痙攣等)があらわれることがあるとすでに添付文書に重大な副作用として明記されている。ただし、因果関係は明確ではないものの、医薬関係者に注意喚起を図る観点からとある。
問題は、異常行動を副作用と考えるかどうかだが、いずれにせよ科学的な根拠を示す必要がある。もうすでに、平成13年から市販されているし、毎年大量に投与され、あらゆるデータが蓄えられているはずだから、統計的に有意差を出しうるようなデータを得ることは可能なはずだ。
厚生労働省はその作業を怠っていたらしい。
インフルエンザ脳症に対する予防的な投与が有効であるなら、飲むことにより軽減されるリスクと、副作用のリスクを比較することも出来るだろう。
但し、「異常行動」が致命的であるかどうか(副作用の重大性)に対する評価は、一般的な薬剤の副作用と大きく異なる。
死亡例はすでに報道されている。その数をどう評価するか。また、死亡に至らなかったケース(怪我さえせず、事なきを得たのが大半だろう)の情報収集と解析が重要である。
また、副作用の程度には個人差があるのは当然と受け取らなくてはならない。ヨーロッパ人では問題ないとしても、日本人に当てはめることは出来ない。薬効と副作用の関係に見られる個人差は、各人の特定の遺伝子の型に依存する可能性を配慮する必要がある。
(身近な例で、アルコールを代謝する酵素の強さは遺伝的に決まる。血液中アルコール濃度による症状は人それぞれで違う。)薬剤の代謝や薬効にも同じような遺伝子の型が影響する可能性は考慮すべきである。現在はそういったことを解析する技術も進歩している。タミフルの異常行動と遺伝子型に関する研究はおそらく行われているのだろう。そう遠くない将来に解明されるのではないか。