生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

育児バリア

知人が市議会議員に当選し、議員活動の広報誌の編集を手伝っている。二月ごとに編集会議が開かれる。
その場で一度提案したことがある。
「西宮市の条例で、全てのパチンコ屋に託児施設を義務づけたらどうですか。」
編集会議のメンバーで現役育児世代は私のみ。他の年長者のメンバーは私が何を言い出したのか理解できなかったようだ。
一笑に付された。議員さんは、面白いけど受け入れられないだろうとニヤニヤしていた。
別にパチンコ屋に限定する必要はない、映画館やゲームセンター、ショッピングセンターに遊興施設を含めた全ての施設に、託児施設の設置を義務づける。もしくは、近隣の託児施設との提携を促す。
例年、何人かの子どもたちがパチンコ屋の駐車場で命を落とす。親の留守中に自宅に残された子どもたちが火災の犠牲になる。
子どもたちの立場に、親が外出する動機は関係がない。子どもたちだけで置き去りにされる事実が重要で、解決すべき問題だ。
男女共同参画が謳われて「働く女性のために」保育所の拡充が叫ばれている。なにも、これは女性に限ったことではない。
現状では親が保育所を探す。むしろ、事業所の側に託児施設の提供を義務づけるべきではないか。
或る特定の「働く女性」の支援に、社会は理解を示す。恵まれた境遇の人々が、恩恵を受ける。
育児を担当する人が助けを必要としているとき、その動機を社会通念で評価するべきではない。
息を抜きたいと思うようなときに、誰も助けては呉れない。仕事を助けるのではない。育児を助けるのだ。