生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

事件が握りつぶされる現場

土曜日の朝刊に、いくつかの週刊誌広告が載っていた。
見ると、先週末に富士スピードウェイであった出来事について触れている見出しは見あたらない。
週末、十数万人が集まり、世界的なスポーツイベントが行われて、テレビで生中継までされ、イベント前にはトヨタとフジテレビとパナソニックが大々的にCMを流し、日本を代表する俳優がゲストに呼ばれて、河村隆一が国歌斉唱した、そんな一大イベントが、週刊誌的には「無かったこと」になっているのが興味深い。私はワイドショウを見ないので、テレビ媒体でどのような扱いか分からない。お父さんのワイドショウ講座でも見てみることにしよう。
何にせよ、トヨタはこのイベントを成功裏に終わらせて、あわよくばレーシングスーツにTOYOTAのワッペンを付けた人を表彰台に送り込み、その後に予定されていたFの付いたスポーツカーの発売に花を添えたかったんだろうが、思惑通りにはならなかった。モータースポーツに興味を持つ人や、当日富士スピードウェイに行くためにシャトルバス乗り場に並んだ人には、富士スピードウェイのFは不愉快のFになってしまった。
来年も富士でF1が開催される見込みであるが、今年の現実を報道することは、来年富士に出掛けるであろう人が、小さい子どもは連れて行かない方が良いとか、そういう判断をするための情報を握りつぶすことになり、大変拙い。
コースが見えないスタンドの料金を払い戻した、という話が美談のように伝わるのがバカ丸出しだ。モータースポーツの聖地、Fuji Speedwayの頭文字を冠したスポーツカーが、4ドアセダンなのは何でかな。つうか、そういう車に800万円ほど払える人に車を売る商売のダシに15万人の哀れな観衆はサクラとして動員された、という印象を受けた。
モータースポーツ専門誌が、この事実をどのように伝えるかに注目する。読者とスポンサーとどちらの側に立つのか。雑誌の存続に関わるだろう。