生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

ライディング

滑りやすい路面を気にしつつ、公道上の事故に巻き込まれたライダーに思いを致す。ステップから足を外して、走行中の路面に靴裏を擦りつけてみる。
滑るなぁ。360度、必死で周囲に注意を配りつつ運転しているつもりである。阿部典史が死んだ。プロ中のプロだ。いくつもの修羅場をくぐり抜け、生き抜いてきた彼が死ぬ。私自身がうすうす不安に感じていることが、現実として襲いかかってくる。
私が彼より安全に運転しているはずもなく、危険回避能力、そして危険を察知する能力も遥かに劣っているはずだ。そんな中で、彼が命を落とし、私が今も生き残っている理由は、ただ単に、運だけだ。
彼を巻き込んでしまった中年トラック運転手の心中を察する。彼は阿部典史を知っていただろうか。知っていて欲しいと思う。阿部典史を死に追いやってしまったことを感じて欲しい。
妻や私も車を運転する。このような事故の当事者になる可能性は誰にでもある。決して忘れることの無きよう。
今でも、年間5千名ほどの交通事故死者がある。