生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

亀田詐欺

そういう言葉を思いついた。
私の同僚に、亀田のファンが居る。今は、かつて亀田のファンだったという表現が正確だろう。
同僚は私に、亀田という男がいかにすごいかを教えてくれた。亀田は必ず勝つ。有言実行である。対戦相手に対する下品な挑発的な行動などを含めて、惚れ込んでいたらしい。同僚は育ちの良い、冷静な男である。
私は、亀田の奔放な言動を好ましく感じなかった。スポーツ選手なら、対戦相手に対する敬意や礼儀を持つべきで、亀田のような言動は大変見苦しいと思う、と申し上げた。また、どれほど強いボクサーであっても、無敗と云うことは有り得ない。ビッグマウス、しかし無敵のボクサーというビジネスモデルは、ことボクシングに於いては存在し得ないのではないか。
トップのレベルでは紙一重の争いである。何かのはずみで負けることがあるだろう。また、世界は広く、多くの天才達がボクシングに取り組んで、それでも歴史上無敵のボクサーは存在しない。また、そもそも、亀田が歴史上ぬきんでた才能に恵まれていると云う証拠をどうして持ち得たのか。
亀田は天才だという同僚に私の持つ疑念を理解させることはできなかった。
減らないお金、とか、絶対に損をしない投資の話と必ず勝つという話はよく似ている。
いくら私が云っても説得できなかったのだが、彼は次男の世界王者挑戦の前に、亀田ボクシングの矛盾に気がついたらしい。
父親の口車や、息子達の演技力の問題ではない。
テレビ局や、スポンサー達が、話の信憑性を高めるのに果たした役割は大きい。広告代理店が仕組んだに違いない。
おそらく、三兄弟は才能に溢れているのだろうと思う。有能なトレーナーの指導を受ければ、素晴らしいチャンピオンになりうる素材なのだろう。金に目がくらんだ何人かが、彼らの夢をスポイルしてしまった。
近い将来、同じような手口がまた出てくるに違いない。味を占めたやつが何人か居る。
な。