生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

ユーチューブ民主主義・負けないボクサーというビジネスモデル

亀田兄が謝罪記者会見を行ったという。前にも謝罪会見はやった。また謝罪するの?
するらしい。
そういえば、前の会見では次男とおとうさん二人だった。長男は会見の場には出てきていない。
あの試合が終わった直後、TBSは亀田でもう一儲けできると踏んでいたのではないか。長男がリターンマッチのような話しを聞いたような気がする。それが僅か2週間ほどで、随分と扱いが変わった。今回の「謝罪会見」もそれが関係する。つまり、長男と父親が、セコンドとして次男に出した反則を唆す指示を彼らが認め、それに対する謝罪会見と云うことらしい。へぇ。
私は彼らがセコンドから反則攻撃をするように、次男に指示を出しているシーンを見た。ユーチューブで見た。多分、ユーチューブで話題になり、多くのひとが不正行為を知ることになった。雰囲気が変わった。誤魔化しきれなくなった。動かぬ証拠である。私はこれを「ユーチューブ民主主義」と呼ぶ。
私は今日の会見そのものを観ていない。長男の態度は立派だったと、小路くんも柳田先生も言っているから、きっとそうなのだろう。彼は世界チャンピオンにまで上り詰めた男である。普段のふてぶてしい傍若無人な態度は、テレビのプロデューサーが作り上げた彼の虚像なのだ。当たり前。
その様に振る舞えと指示されて、そうしていたに過ぎないと、私は想像する。つうか、当たり前じゃん。
会見のやりとりは、産経の記事で概ね読める。
手のひらを返し、長男に謝罪を求める記者達は、かつてカメダ家の商品価値を高めようと一生懸命お手伝いしていた頃のことをすっかり忘れたか、若しくはそれをキャンセルして良いと言うことが既成事実化されたというお墨付きを文部科学大臣から受けたような、とぼけた質問をする。反則を指示したのか。したよ。ユーチューブ、見ただろ。
しかし、彼らは肝心のことを聞こうとしない。TBSとそのスポンサー達が作り上げたビジネスモデルは、決して負けないボクシング選手の三兄弟だ。決して負けないボクシング選手など、あり得ない。ビジネスモデルとして存在し得ないことは明らかだが、彼らはそれを作り上げようとした。どうやって?
その様なことを長男に尋ねたところで、彼は何も答えられなかっただろう。会見に集まった記者達は、審判や相手選手に対する買収行為に言及するべきだったのだ。決して負けない試合を戦ってきた彼らが、いよいよ追い詰められて狼狽した結果が、ユーチューブに記録されていた。
決して負けない理由は、勝利を金で買っていたからではないのか。そう言う疑念を持つひとが、会見場には一人もいなかったようだ。