生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

バルカン半島

コソボ自治州セルビアから独立するという。当然、円満な独立ではない。
7つの国と国境を接する6つの共和国。5つの民族、4つの言葉、3つの宗教に2つの文字を持つといわれた(旧)ユーゴスラビア。その数に数えられていなかったコソボが7つめの独立国になろうとしている。
私が大学生の頃、サライェボで冬季オリンピックが開かれ、その数年後に発生した内戦は既に私の理解を超えていた。ヨーロッパの火薬庫。東西ローマ帝国分裂の境界線であり、宗教と民族のモザイク。戦乱の都度、国境線は書き換えられ政権が交代する。
取り敢えずウイキペディアで基本的な知識を得ようとする。1つの歴史は、恐らくどちらの視点から眺めるかによって、裏返しに表現できるのだろう。時の流れを理解する程度である。
自治州は独立を求め、母国はそれに干渉する。国境は閉鎖され、経済的、そして軍事的な制裁が予想される。幸いなことに、コソボはアルバニアと国境を接している。逃げ場の無かったボスニアの民より恵まれている点だろう。こうしてみると、アルバニアがどう関わるかがコソボの運命を決するのではないか。