生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

エンジン始動

この頃のバイクはセルフスターターがついていることが多い。
私は二台のバイクを使っているけれど、元々持っていた250ccの方は、セル始動だ。ちょっと前にバッテリがダメになり難儀した。
エンジンを始動するときに、クランクシャフトを回転させる必要がある。セル始動の場合、手元のスイッチでバッテリがモーターを廻しクランクシャフトを動かす。エンジン点火に成功すると、エンジンは回転を始めパワーの一部を発電機に伝えてバッテリを充電する。
つまり、始動に際してバッテリに蓄えられた電力のみでセルモーターを回す。バッテリが上がるとセルモーターは回らなくなる。
それくらいのことで仕事を休むわけにはいかないので、押しがけをする。なるべく平らで安全な場所を選び、バイクを押して勢いを付ける。ギアは3速くらいがよいと思う。勢いがついたところでクラッチをつなぎ、エンジンが掛かったらとりあえずクラッチを切って、あとはアクセルワークでエンジン回転を安定させる。成功。一週間ほど一日に二回押しがけに取り組んで、私は結構上手になった。
もう一台、モンキーの方は、元々セルモーターが付いていない。キックスターターという仕組み。レバーを足で蹴り下ろして、クランクシャフトを回転させ、エンジンを始動する。エンジンそのものが小さいから、余り苦労せずにキックできる。エンジンの始動性も上々で、ほとんど苦労したことがない。
但し、モンキーの押しがけは存外に難しい。車体が軽いため、慣性が付きにくい。また、軽いために直ぐに後輪がスリップして、クランクは回らない。やるなら、またがって両足で地面を蹴るスタイルで椅子に腰を掛け、十分に後輪に加重する必要がある。
グランプリマシンは軽いが、とんでもないグリップのタイヤが装着されているはずだ。押しがけシーンは何となく覚えている。押していって、尻をシートに載せて、エンジンが掛かったら跨って全力で加速。そんな風だったのではないか。やはり、勢いが付いたあと、後輪に加重する必要があるのだろう。
ケニーのラストシーズンにエンジン始動に失敗してスペンサーに後れを取ったレースがあったはず。当時はまだ押しがけでスタートしていた。今にして考えると、変なルールだな。