生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

チューニング

職場で新しい機械を導入して、その説明会。超音波破砕装置だ。別に、最新型というわけではないが。
昔の機械はチューニングとかありましたが、これはその様なことは要りません。予めセットしてあります。(と係員の説明)
そういえば、すごく古い機械を使うのにオシロスコープのようなものを眺めながら、何かやったような記憶が甦った。チューニングによって特定の波長を選び出して同調させ、増幅する。
例えば、私の回りには沢山の電波が飛び交っている。その電波を受信し、同調して特定の周波数に相当する部分を増幅して変調すれば音波信号として理解可能なものになる。同調して増幅。
適切に同調しなければ、それらはただのノイズを形成する。出所不明のおびただしい情報が重なってしまうとノイズ。そのうち一つに同調し増幅すると信号となる。
この世に飛び交う夥しいノイズを勝手に選別して同調し、増幅する仕組みについて、私はもう少し意識したい。例えば様々な犯罪の予告が発せられたとして、私がその情報にチューニングする意志があるときに初めて意味をもつ。
かつて文献をあさるために図書館に行くことは私の仕事の重要な一部分だった。図書館で手に取った雑誌をぱらぱらとめくる。目的の文献の前後に興味深い話題を見つけることがあった。今、図書館に出向くことはあまりない。ネットの検索でpdfを見つける。デジタルなチューニングは興味のぶれを許さない。
はてなブックマークは、総体として見るとただのノイズだ。あるアーティクルやタグや、あるいはブックマーカーなどにチューニングして初めてそれらは意味をもつ。チューニングがヘタクソだったり、過剰な期待を持つと、否定的な見方につながるのだろう。所詮ノイズで、その中から有効な情報を見つけ出すのはチューニングする側、つまり情報の受け手の責任だ。