生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

コメント欄

ひと昔前、ホームページを持つことがモダンで知的な市民の象徴みたいな言われ方をしている時期があった。多分5年前くらいまで。
今さら目的もなくホームページなんてことはないだろう。当時は目的もなく,ただやりたいからホームページをもつというのは動機としてありふれたものだった。インターネットサービスプロバイダと契約すると、いくらかのホームページスペースというような領域をサービスしてくれる。そこにホームページビルダーの「どこでもモード」で片っ端からベトベトといろいろなものを貼り付けて、マックで見るとぐちゃぐちゃだからインターネットエクスプローラーの5.5で見てください,とかやっていた。今は昔だな。
そういう時代にはホームページを作ったら、掲示板を設置するのが自然な成り行きだった。掲示板はウエブページと独立したものだった。
今はブログだから、コメント欄がある。掲示板を好きこのんで用意する必要もないに違いない。
どうだろう。
何にでもコメント欄が付いて、それに余り違和感を感じる人が居なくなった。
ニュース記事などにも掲示板が付いている。いや、ヤフーニュースにコメント欄が付いていて、そのごく一部を目にして何だか非道くへこんだ気分になったものだから。要するに、読売のナンタラ小町もそうだけれど、アクセスが稼げるなら何でもやる。この前、はてなの取締役が自社サービスの利用者が残すコメントを嘆いて見せた。ヤフーの社長か誰かが、あのニュースのコメント欄を見たら、どう言うか。
実は、ヤフーのニュースに付くコメントの一つ一つには、全く何の価値もない。全くは言い過ぎか。ほとんど何の価値もない、と言い直した。せいぜい、航空幕僚長がニヤニヤするくらいだ。一方で、はてなブックマークのコメントは価値がある。少なくとも、ブックマークは大変な価値のあるものと、知っているユーザーにとって,大変価値がある。
それに気付かずに駄文を並べる一部ユーザーに対して、取締役がぼやいた。
ブックマークコメントの価値とは、

数万人のユーザーがデータベースに興味深いURLを登録するボランティアとして機能している。彼らは、発見した興味深いURLに自分のidを署名し、タグを付けて分類し、さらにブックマークコメントやブックマーク数という形でレイティング情報まで付加する。(中略)
このフレキシブルなリンク集にとって、ひとつひとつのブックマークエントリは網の目をひろげるためのノットとして機能する。これは凄い。アンテナなんて目じゃない。

http://www.oyakonews.com/oyanews/homep/hp_log/comments/cm07/cm070106_2.html

ということなんだが。他の下らないコメント欄と一緒にするなと言うような、そういった苦言だったのではないかと想像。