生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

タダで配る

数年前に、どこの電気店でもブロードバンド用のモデムをタダで配っていた。白い服装をしたソフトバンクの人たち。ひがみっぽい人には悪口を言われていたが、喜んで持って帰った人の多くはそれにより比較的安価なネット接続を経験したのではないか。
目撃した私は、大量生産した場合のモデムのコスト(それを若い女性を動員して配布するコストまで含めて)が思いの外安く、またたかだか4-5000円程度の接続料の月額を例えば三ヶ月無料としたところで、あるいは1年間無料と宣伝したところで、おそらくあっという間に元が取れると想像した。多くの契約者は、クレジットや銀行口座から自動的な引き落としになることに抵抗が少ないし、そういう状況に陥った場合、コスト計算からしばしば除外され、人々は無頓着になる。何をしても、なんと言われようと、契約を勝ち取ることに大いに意義がある。
というようなことを考えた場合、定価がせいぜい5万円くらいの今最も注目されている情報機器を無料で配布し、ネット経由で新聞を配る(紙媒体から完全に脱却する)ことは、新聞発行のコストを劇的に下げると同時に、莫大な新規契約者を勝ち取るチャンスではないかと思う。もちろん、その新聞を読むには、多分ブロードバンドによるインターネット接続が必須だから、どこかの業者とタイアップしても良い。
便利なものは必ず受け入れられる。一旦受け入れられると、もうレガシーな環境に人々は戻ろうとしないだろう。