生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

真冬のツーリング

バイクに乗る楽しみのひとつはツーリングである。
確定申告を済ませて、大急ぎで職場に戻る必要があったので、西宮から阪神高速神戸線に乗った。
生田川で降りる予定でいた。
昼前で道は割と空いており、途中までは心地よいライディングだった。
神戸線は麻耶、生田川あたりから渋滞することが多いが、麻耶までは道幅が広いのでバイクには運転しやすい。魚崎あたりから混み始めた。渋滞が始まったと思いスピードを緩めようとしたら私の右側をかなりのスピードで二台のバイクが抜いていった。一台はドカッティの大きなやつ。多分Diavelというやつ。もう一台は国産と思うがよく分からない。
私の脇をすり抜けて,渋滞している車の列の間を通り抜けていった。
神戸線の渋滞の原因ははっきりしていて、麻耶の手前からのS字カーブで急に道幅が狭くなること。その先の麻耶入り口から多数のトラックが左から合流すること、その先の生田川の出口が右側にある事、が理由である。道路の構造的な欠陥と思う。
麻耶から生田川に掛けてをバイクで安全に渋滞を抜けていくのは簡単では無い。強いて言うなら左側の車線に入り、防音壁と左車線の車列の間を抜けるのが最も安全だが、それも道幅が十分でないので無理は禁物である。
最初のうち勢いよく渋滞の間を縫って走っていたDiavelにはすぐに追いついた。
Diavelも左車線に入ろうとしていたが、のんびり走るツーリングの集団の後ろに付かざるを得ない状況になったのだ。
平日午前中に阪神高速神戸線を西向きにツーリングするグループ。多分10台くらいがつるんで走っていた。左側の路肩を一列に行儀良く並び、ゆっくりゆっくりと爆音を響かせながら走っている。私が見たのは最後方の二台だが、一台は間違いなくCBX400Fの改造車で、もう一台もそれに近い何か。タイヤの細さが時代を感じさせる。前向きには大きなカウルを少しずらしたような形で取り付け、後ろ向きには巨大なシートが目立つ。車体の右には集合管、左には拡声器を後ろ向きに取り付けている。
ほとんど役に立っていないマフラーの音に何かの音楽がかき消されていた。
Diavelはグループの中に入り込んでしまっていた。私は最後尾に続いた。ほとんどクラッチを繋がずに空ぶかしでゆっくりと走り続ける。運転している方はそれで楽しいのだろうが、後ろに付く側は忍耐が必要である。騒がしいことと、渋滞中の車中の人々からの視線にやりきれなくなり、生田川の手前、麻耶で高速道路から降りた。
近頃の改造バイクライダーは高速道路に乗ってツーリングするのである。渋滞に巻き込まれたら路肩を走るのだ。多分料金は払うだろう。もしかするとETCも装備しているのかもしれない。真っ昼間でも同じように空ぶかししながら走るのだ。