生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

モーターサイクルショウ

大阪モーターサイクルショウに行って来た。
天気が良くて、少し時間に余裕があったので、最終日の日曜にバイクで一人で出かけた。
数年前に一度家族や友人と行ったことがある。
気晴らしになるかと思った。
会場はインテックス大阪という催事場っていうのか。大阪南港地区にあり阪神高速に乗っていけば楽に行ける。というか、高速料金がかかる。
割と暖かだが、風が強い。出かけにホームページで降り口の確認をして、降りてみたら案内の看板も何も無かったと思う。
少々迷った末に他のバイクに付いていくとインテックス大阪の二輪臨時駐車場にたどり着いた。駐輪料金は300円。今時、砂利の空き地にバイクを停めさせる。多分4輪駐車場はもう少しマシではないか。モーターサイクルショウなんだから、二輪駐輪場をも少し立派なところにしたら良いと思う。
滑りやすい砂利でちょっと怖い思いをしつつ、砂利の駐輪場にバイクを停める。昼前に着いた時点で、広い敷地の半分くらいはバイクで埋まっている。新旧内外の様々なバイクがずらりと並んでいて、かなり興味深い。モーターサイクルショウより駐輪場に並ぶバイクの方がよほどすごい。
当日券売り場に並んで、1500円を払い、会場に入った。かなりの人出と感じるのは会場が狭いからだ。通路も狭い。人でごった返す感じだが、要するに狭いのだ。
ホンダhttp://www.honda.co.jp/motorcycleshow/
のブースに足が向く。
ちょっと気になっていたVFR1200X、CTX1300に跨がった。他にもGoldwingやらクマモンモンキーやら。色々と跨がってみたが、最も印象に残ったのはCB1100EXだ。
隣のBMWのブースに行って、色々と跨がってきた。BMWはエンジンがかかっていない状態でサスペンションが作動しないとのことで、R1200GSは両足ともつま先がやっと届くくらい。S1000Rはなかなか魅力的と思った。ついでにDucatiで手当たり次第に跨がってきた。DiavelにPanigaleほか。
隼を大々的に宣伝しているスズキのブースを通り抜け、ヤマハは何が何だか分からない感じで、カワサキはフレームの作りが他社と違うのか、個性的なバイクが並んでいる。その隣がハーレーで、初めてハーレーに跨がったが、何かむき出しな感じでちょっと怖い。
思ったのは、日本製バイクの商品価値が低いということ。メーカーはミドルクラスのコストの安い乗りやすそうなバイクを売りたがっているようだ。実際にこの頃良く路上で見かけるから数も売れているのだろう。しかし、バイク好きが趣味としてお金を掛けるバイクは、BMWやDucati、あるいは私は余り興味をそそられないけれどもハーレーという事になるのだろう。国産4社ではカワサキが最もそういう方向性にあるように感じる。
ホンダでいえば、GoldwingとCBR1000RR以外は安っぽく、とても海外メーカーに対抗できそうに無い感じだ。唯一CB1100EXは他にライバルが居ないという印象。私はカウル付きシャフトドライブが好きだが、気になる存在だった。
世間を席巻しているスクーターもモーターサイクルショウでは影が薄い。
二輪業界が構造不況産業であることが肌で感じられた。
何か社会の仕組みが根本的に変わらない限り、バイクの復権は無いだろう。売れないバイクを作り続けるという慈善事業が何時までも続くわけは無い。
社会の仕組みとは、例えば二輪車は高速道路を無料化するとか、免許制度を変えるとか、公共施設に二輪駐輪場の設置を義務づけるとか、主要な道路に二輪専用レーンをつくるとか、よく分からないが、いまバイクに乗ることは苦痛に満ちている。それでも良いとお金をつぎ込む情熱家の興味を引くような製品を日本のメーカーは用意できていない。それは駐輪場に入ったときに既に感じていた。新しい豪華なバイクに乗って上等な革のジャケットを羽織っている人たちの多くは、BMWやDucati、Apriliaにハーレなど、日本製ではないバイクが多数を占めている。
駐輪場はモータサイクルショウの会場よりはるかに興味深いバイクが並んでいる。日本のバイクは少し昔の方が魅力的なのだ。
取りあえず売れるバイクよりも、バイク好きの欲求を満たすバイクをつくって欲しい。
非常に厳しい現実を見せられ、がっくりして早々に会場を後にした。