生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

空気を積んだトラックが私の行く手を遮る

私はそれらを、空気を積んだトラックとよぶ。
2トンからせいぜい大きくて3トンくらいの積載量の有蓋のトラックだ。
別に悪気があるとは思わないが、いつも私のまえを、それも少し乱暴に傍若無人に走っている。
シャシはそんなに大きくないが、荷室が可能な限り大きく取ってある。法律上の規制がないのいぶかしく思う。荷室の扉に最大積載量が書いてある。軽々しいトラックだ。
左右に大きく張り出した荷室のために、前方の視界が遮られる。幅が広くて抜くことも叶わない。
圧迫感と嫌悪感で私は大変やきもきする。
とにかく、次のコーナーのブレーキングで前に出るか、バックミラーに私の姿を大写しにして、ミスを誘うか。
車線が増えるのを待つか。
そうこうしているうちに、トラックはわき道に逸れていく。
心を落ち着けて、ほんの少し下がって間を置いて、身を委ねる余裕を持てば、あっという間に空気を運ぶトラックは私の目の前から消える。
当たり前のことだが、行く手を遮られているときは、視野から消えてゆくことを想像さえできないのだ。