生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

ライディング

VFRにに乗り始めて二年近くになる。
ようやく少しだが、操ることができるようになって来た。少しだが。
このバイクに乗ることがどういうことかを、書いておきたいと思う。

名前

VFR1200Fというのは通称で、本名はEBL-SC63である。このバイク以外にVFRという名前のバイクは多数ある。

VFはエンジンの形式に由来すると思われる。V型4気筒でV-four。本田は以前からそういう名前を付けることが多い。その後ろに付いているRは、すごいんだぞと言う意味合い。1200は大雑把なエンジンの排気量から来るクラス分け。最後のFは「楽しく乗って下さい」みたいな意味と思う。もう少しシンプルな名前が好ましいと思う。

スタイル

私のは赤・銀・黒の三色である。銀と黒は各色に共通と思う。
色を含めて、すごく格好いいとは思わない。ヘッドライトの下半分からカウルに繋がる造形はどうにも好みでない。

大きさ・重さ

慣れてきたので、大きさには余り不満なし。重い。押して歩きたくないし、狭い場所に駐輪する時は大変気を遣う。左右に一度ずつ倒したことがあるが、起こすのにかなり苦労したが、起こせた。それを考えると、1200クラスのバイクとしては扱いやすいのかもしれない。
ライディングポジションまで含めると、ハンドルが遠くて余り楽ではない。足つきは大丈夫。

運転しやすさ

大排気量でずぼらな運転ができると思っていたが、車重もあるし、低速トルクは細いので、まめなシフトチェンジが必要である。VFRらしい加速で抜き去るつもりなら二速は落とす必要がある。アクセルだけで加速しようとすると、なかなか抜いていかないトロい運転になってしまう。

スペック

1236ccの排気量で111PSである。車重が約270kgある。
噂によると、輸出仕様は同じ車体、同じエンジンで171PSとのことだ。差し引き60PS分どこに行ったのか不明。吸気系にふたがしてあったり、コンピューターの設定が変えてあったり、排気系に細工がしてあったりするようだ。折角2階建ての豪邸を手に入れたのに、二階の応接室には扉がない、とか、二階に上がる階段がないので入れない。という感じ。仮に171PSあったとして、使い切ることは無いし、111PSでさえもてあましているが、何とも勿体ない話し。実はVFR1200Fは不人気車なのだが、その原因はここら辺にあると思う。

スピード

このバイクの本当のポテンシャルは、私には想像も付かない。私は、おそらくポテンシャルの10%も使っていないと思う。
大変簡単にスピードが出る。あっという間に加速して、油断していると制限速度を超えそうになる。ローギアでも簡単に40キロに届いてしまう。
一般道で走るには、トップ6速に入れる必要はほとんど無い。エンジンは3000回転付近からスムーズになる。2000回転前後から加速すると結構なバイブレーションで、バックミラーに映る背景が確認できないほどだ。
トップギアでは1000回転当たり30キロの計算である。
2000回転で60キロ、3000回転で90キロ。タコメーターでは9000回転からレッドゾーンであるので、計算上は270キロ当たりまでは出ると言うことのようだ。もちろん、リミッターは効いていると思う。

ツアラー

スポーツツアラーというのがこのバイクの性質だ。遠くに旅をするのに最適と言うことである。私も毎日、18キロ先の職場に向かうが、途中渋滞に揉まれたり、長い信号待ちに悩まされる。余り心地よいとはいえないだろう。制限速度を余り気にしなくて良い高速道路で、意のままにアクセルを開くような乗り方が適切と思われる。
このバイクは、速度が上がるほどに車体が安定する。おそらく、200キロ出せる道なら難なく200キロで走るだろうし、レブリミッターが外されて、輸出仕様と同じ馬力が出るなら、250キロでもなんの不安も無く走れるに違いない。

エンジン

先日、大阪モーターサイクルショウで、ホンダのブースにいた人に尋ねたところ、VFRのエンジンカバーは騒音対策では無く、純粋にデザインを考慮して装着しているとのことである。プラスチック製のエンジンカバーが付いているおかげで、立ちゴケの際もエンジンにダメージを負うことは無かったが、私はV型4気筒エンジンを一度も目にしていない。
76度V型4気筒エンジンはこのバイクの中心にある。
いつもすっぽりと私の膝の間に収まっている。