生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

LSD

ジョガーの私がLSDと言えば、それはLong Slow Distanceという練習法のことである。
30年ほど前、学生の頃に本を読んだ。「ゆっくり走れば速くなる」と言うタイトルだった。ソウルオリンピックで女子マラソン日本代表になった浅井選手にコーチが指導した練習法で、長い時間、ゆっくりと走り続けるというようなことだった。
記録を伸ばしたいと思ったときに、少しずつ練習の量や質を上げていくのが一般的なやり方と思う。若い頃であればそれも良いが、衰えつつある私はどうしたらよいのか。
もう一度、LSDについて読んでみたいと思い、発注した。
既に絶版であり、中古品を買うことにした。
届いた本は思っていたのと少し違っていた。30年前に読んだ本の著者だった佐々木氏はではなく、彼の指導を受けた浅井さんが著者となっていた。
表紙を飾る写真も浅井さんのものである。
浅井さんオリンピック出場以外にゴシップ的な話題を提供したことがあり、そちらの方で寧ろ有名かも知れない。妻も浅井さんのことを何となく知っていたのはゴシップネタのほうである。
要するに、記録を伸ばすためにハードなトレーニングを積み重ねていくばかりでは無く、意識的にゆっくりと長い時間走ることを取り入れてはどうか、と言う練習法の提案である。ただダラダラと走るのでは無く、フォームを意識し、ゆっくりとしかししっかり走る。練習は走行距離では無く時間を単位として考える。
30年前に読んだときのことを鮮明に覚えているわけでは無いが、そのような趣旨だったと思う。
大学にあった400メートルの陸上トラックの外側をゆっくりと走り続けたのを覚えている。
ちょっとスランプというか、気持ちが保てないでいたので、私はしばらくゆっくりと走ることにした。いろいろとやってみるが、距離では無く時間で走る。ゆっくりしたペースであるほど好ましい。最初から最後まで、ゆっくり走り続けるのは思いの外難しい。
昨日は、臨港線から43号線に入り、石屋川まで行って山手幹線を戻ってきた。
19.31km, 2h03m16s, 1177cal, u/d 100m, 21°56%
浅井さんが言うには、LSDは寧ろ起伏のあるコースが望ましい。
ということで、今日は阪急夙川から甑岩筋を進み、苦楽園駅前通から苦楽園筋に入って坂を上り、日の出坂を下りて市立芦屋病院を廻って芦屋川沿いを下るコースを走った。途中、遠回りの誘惑に駆られたが、遠回りする余裕があるなら、ますますゆっくりとペースを落として走るべきだと思い、最初の予定通りのコースを走った。
13.20km, 1h33m17s, 841cal, u/d 199m, 20°88%
帰宅した頃にようやく雨が上がり、そのまま走った。昨日も今日もアンダーシャツを着て長袖を二枚重ねた。かなり汗を掻くが、LSDだとそれくらいが丁度良い。
今月いっぱいはこれを続けたいと思う。