生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

リーバイズショップにて

長女が帰国するときに、土産にジーンズを頼もうとした。
かれこれ、30年近く、同じブランドの同じロットナンバーを穿いている。Levi's社の501だが、ウエスト28で丈が34なら修正なしでそのまま穿ける筈である。
2年に一本くらい、濃いブルーのジーンズを買い、いよいよ擦り切れたものを廃棄する。大抵は尻に孔が開くと引退である。
娘に現地で探してもらったが、ウエスト28では丈が32しか見つからないとのこと。丈32では少し短いと思う。
ジーンズは嵩張るから無理に米国で買う必要なしと返事した。
アメリカ土産が空振りに終わったことを思い出し、そろそろ一本買い足すことにした。
職場の帰りに三宮から地下道を通って元町に向かい、大丸の斜め向かいのLevi'sの店に寄った。急な階段を地下に降りていく店である。若い男性店員に、今穿いているのと同じものを買いたい旨を伝え穿いていたジーンズを見せると、ずいぶん古そうだという。せいぜい3〜4年くらいだが、というと、501は頻繁に形が変わっているから、それと同じものは無いとのこと。とりあえず、501というロットが付いている同じサイズ表示のものを試着することにして、他にもいくつか候補になりそうな物を持って来てくれた。
501/W28/L34と表示がある濃いブルーを穿いてみた。ウエストがゆるゆる。太ももの辺りも太めに作ってあるようだが、それに比べるとふくらはぎが少しきつい。全体として腰回りが緩く丈が少し長めである。
店員はもっと細い511というロット番号が付いたものを持って来てくれた。履いてびっくり。伸縮性がある。一見普通のデニムだが、手にした印象はずいぶん薄っぺらで軽い。穿くと伸びる。まぁ、これならタイトなフィッティングでも苦労なく穿けるのだろうが、体操着じゃあるまいし。却下した。店員によると、今後は伸縮性のあるジーンズが主流になるとのこと。暮らしにくい世の中になっていくようだ。
他に2つ穿いてみたが、値段が許容範囲を大きく超えていて、試してみようという気分にならなかった。
結局選んだ「ごく普通の」501だが、12000円のタグが付いていて、消費税が入るので、もう少し余分の値段である。私はこれを10年くらい穿くので、コスト的には見合うと思うが、たかがブルーのジーンズで、この値段は高すぎる。レジで支払おうとすると、もう一点買うと支払いから何割か割引するので、むしろ支払いは安くなるが、というようなやり取りがあった。売る側も高すぎると思っているようだ。急いでいるのでそのままで良いといって支払った。
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501とは、要するにリーバイズのタグが付いて、ストレートジーンズでボタン留めであること。それ以外は時の流行に合わせて変わっているようだ。多分、7−8年前の、紙タグで丈が36インチの時の形が私にはいちばんフィットしていたと思う。その頃に買った501は擦り切れて、あと一本だけタンスの引き出しに残っていて、時々出して大切に穿いている。
店員が言うには、ジーンズを全く洗わずに穿いている人も居るらしい。私は薄汚れたジーンズは嫌なので、マメに洗濯している。干した後の少しかさついた感じが好きだ。