生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

マラソンの事実

真夏のマラソンを走ってきた。
真夏の、とはいえ8月の終わりの北海道である。
当日の天気予報は晴れ。最低気温16度、最高27度だったと思う。これをどう評価するか。
普段は、日中35度、夜も30度前後の中で練習してきた。それに比べると、まあ大したことは無いだろうという油断があったと思う。
しかし、温度が数度低いとはいえ、フルマラソンである。
練習は続けていたが、このところの暑さで思い通りにというわけには行かなかった。それで、幾ばくかの不安を抱えてのスタートとなった。
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練習

今年の夏の西宮は、走るには暑すぎる気候だった。
それでも、6月に302キロ、7月に464km、8月に340km走った。7月、8月で30キロを越える距離を5回走っている。しかし、どれも給水しながらゆっくり。そしていずれも夜間で、日差しの中で走る経験が出来ていない。ペースを上げる練習も無かったし、山を駆け上がるような練習も少なかった。もちろん、いつも一人で走っていた。
暑さの中で、どのくらいペースを上げられるかのシミュレーションが全くできていなかった。

服装・装備

帽子は必須と思い、夏になってからひとつ新調した。日焼け対策として、長袖のアンダーシャツを着て走ることを考えていた。その上に、メッシュのノースリーブのシャツを着る。30度を超えるような暑さの中でさえ、そのかっこうで走っていた。風さえ通っていれば寧ろ汗が心地よく発散されるので良いと思った。
靴下はいつものユニクロ、ロングタイツはアディダス。靴はニューバランスである。実際には、1月のマラソンの時は上に重ねたシャツが長袖だったが、それを除いて同じ格好である。両手首にはリストバンド。ウエストバッグにiPhoneとティッシュペーパー。小さなサイフとクレジットカードなどを入れていた。耳にはブルーツースのイヤホンを取り付けて、例によってPodCastを流していた。眼鏡も掛けた。

ペース配分

目標時間が決められなかった。
3時間30分を目標と思いながら練習していたが、練習中は暑さの中でさっぱりペースが上がらず、取りあえずゆっくりとでも最後まで走り切ることを目標に切り替えた。
どれくらいのペースになるか、想像が付かなかったが、前半はキロ6分ギリギリを維持して、調子が良ければ後半はキロ5分半くらいまでペースが上げられるかも知れない。そうすれば4時間は切れるという目算だった。

スタート

申し込み時の自己申告タイムに基づいて、Cブロックに割り当てられた。これはスタート地点としてはかなり良い方。Cブロックの最後尾に並んだが、十分なスペースがあって、ウオームアップしようと思えば出来たはず。 スタート後すぐに動き出し、1分以内に走り始めることができた。

アクシデント

スタートの際に不安に感じ、トイレを探したが、周囲に見当たらなかった。歩道に上がって、近隣のビルに入れば良かったかもしれない。小用を我慢しつつスタートする羽目になり、二キロ地点の中島公園の公衆トイレで行列を作った。
コースに戻ると、E.Fゼッケンに囲まれて走る事になった。その後はペースを取り戻すのに苦労した。

トンネル

自分の調子がよくわからず、ペースもつかめないままに走っていた。 創成川通りのトンネルが最初の難所だった。大変な圧迫感があり、私は苦手だ。GPSアプリが誤動作をしたような音が鳴っていた。

給水所

およそ2.5キロごとにあったようだ。コースの左側にテーブルがいくつも並び、一万八千人分の給水をしていた。ランナーが多く大変な混雑だった。慣れていないとかなりのタイムロスになるし、ペースを乱される。
35キロ地点でコースを外れて自販機のスポーツドリンクを買って、その後は給水テーブルに寄るのを止めた。

新川通

大変な難所である。およそ6.5キロ続く直線で、折り返しを挟んで13キロ。景色が単調で、道がうねっているので先が見通せない。どこまで行けば良いのか不安になる。路面は轍があって、足を取られそうになる。実際には、ここで焦ってペースが上がりすぎて、後半バテたようだ。
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給水所の間隔が大変離れているように感じ、折り返し点に向かう途中でどこに給水所があるか分からず、沿道の応援の人に紙コップをもらった。中には黒っぽい妙な液体が入っていて、まさかと思ったが一口口に含んでコカコーラであると気付いた、甘くて爽やかだが、炭酸でちょっと堪えた。学生の時にスペシャルテーブルに缶コーヒーを置いてもらったことがあるが、マラソンの給水でコーラは初めてである。

沿道の応援

吹奏楽の演奏や、和太鼓の演奏があった。また給水地点には沢山の中高生ボランティアが動員されていたようで、応援が心強かった。妹の家族も沿道に応援に来てくれていた。

距離表示

距離表示が分かりにくく、途中で混乱した。折り返しの復路の距離表示を持って立っている係員がいたせいかも。
デジタル時計が関門ごとにあったけど、何の時間を表示しているか分からず、混乱に拍車を掛けた。また、耳の穴に汗が溜まってイヤホンを外したせいで、GPSアプリの距離アナウンスが聞こえなかったせいもある。

起伏

コース図を見ると、最初と最後に少し起伏があるように書いてあるが、実際に走っていてほとんど気にならなかった。
コースはほぼフラットというのが私が走った印象である。

北大と赤レンガ

コースの最後で、北大構内に入る。応援も多く、木陰があり走り易かった。
道庁赤レンガ庁舎が見えて、あそこがゴールかと思ったがまだ先があった。道庁ゴールにすべきと思います。

考えていたこと

走りながら、いろいろ考えるつもりで居た。今までのこと、これからのこと。今現在のこと。自分を駆り立てる物がなんなのか。
結局よく分からず。そのようなことを考える余裕が無かったというのが今にして思う感想。

気象条件

アメダスのデータから時間ごとの気温
9時 19.5度
10時 21.3度
11時 22.9度
12時 24.0度
13時 25.6度
14時 24.6度
日照は通じて100%、風は14時頃北北西4.7mで、これは追い風のはず。

他のランナー

前日手に入れた出場者名簿、それから後日ホームページの出場者検索サービスを、見て、大学時代の友人が数名、エントリーしているのに気付いた。
勿論、自分が走っている周囲にはたくさんのランナーがいた。ゼッケンにスタート時のクラス分けが表示されていて、およその走力は予想が付くが、その人たちに合わせて走っていいのか、私の行動は二通りで、つまり追い越すか、付いていくかである。出来れば、お互いの走力を分かり合ったパートナーが居るとペースを保てる。そうでなければ、必ずオーバーペースとなり、どこかでバテる。
かなり早いうちに、とても綺麗なフォームで走る女性ランナーの後ろに着いて、走りやすかった。給水のたびに遅れるが、走っているうちに追いついた。最後は私の方が少し早くゴールしたと思う。

反省

練習の時から、自分の力がよく分からず自信を持って走ることができなかった。練習による向上と、老いによる衰えの差し引きを正当に評価する基準が見つけられなかった。誰かと一緒に走る機会があれば、ある程度は解消できたはずである。他と比べられず、自分の中に絶対的な基準を持たなくてはならない。
困難な作業で、経験と強い意志が必要である。
日焼けした。帽子のツバを陽射しの来る側に回しながら走っていたが、首がかなり焼けている。

走り終わって

相当消耗していたと思う。ゴールの様子は、大会ホームページからリンクされている動画で見ることができる。
荷物置き場まで、大通公園の中をかなり歩き、芝生に座って軽くストレッチした。
今の所、特に筋肉痛などはかんじない。普通に生活している。
今にして思うが、3時間30分に近いタイムで走りきる練習はできていた。ペース配分とか、暑さに対する対策。コースについての学習、給水の練習など、経験不足を露呈し、ペースが落ちたようだ。
私はまだまだ記録を伸ばせると思う。

成績

中間点でおよそ1時間55分、ゴールタイムが約3時間50分だったので、前後半をほぼ同じタイムで走り切ったことになる。ただし、最初の5キロは約32分で5-10キロは25分半なのでスタート時の混雑とトイレ休憩でおよそ6分半ロスしていたことになり、それを考えると後半がっくりとペースが落ちている。5キロごとのスプリットタイムで見ると、30-35キロで29分掛かっており、その前後に較べ2分少々遅い。つまり、前後半イーブンではなく、前半速すぎたのか、後半にがっくりとペースが落ちていることが分かる。新川通でかなり体力を無駄に使ったことになると思う、
43.1km, 3h50m54s, 2516cal, u/d 159m,