生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

サンゴの色

珊瑚礁で泳いだことはないが、水族館やら図鑑やら、で見たことがある。
珊瑚はアクセサリーの素材にも使われている。
だから、珊瑚の色は私には何となく分かる。
三女の誕生日に、口紅をプレゼントする事にした。本人はいくつか口紅を持っており、被ってしまってもつまらないので何色が良いか聞いてみた。
珊瑚の色が良いという。私は何となくイメージできて、珊瑚色は化粧品の色を表現するのに普遍的と感じた。
デパートの化粧品売り場で、三女が欲しいと言ったブランドの店に行って、店員に口紅を選びたい旨を伝えた。
何だか落ち着きのない雰囲気の店員だったので、私は少し不安に感じた。
娘の19歳の誕生日に口紅をプレゼントしたいと申し上げたはずだが、よく聞いていなかったのか、あるいは理解できなかったのか。
もしかすると、私のような中年男性が一人で口紅を買いに来るという状況が、彼女にとって初体験だったのかも知れない。どうもやり取りがぎくしゃくし始めた。私のような中年男性が一人で口紅を買いに来ると言うことは、何かいけない関係の女性と付き合っていて、妻に内緒でこっそりと口紅を買うことにしたのではないかというようなことをきっと想像したのではないだろうか。
もっといろいろと、話しを聴いて、客がもっとも喜ぶ物を選ぶ手伝いをするのが店員と思っていたが、そういう雰囲気でなかった。店員が余計な詮索をしないように色々と余計な気を回している雰囲気である。
これではまともなプレゼントを選べるわけが無い。
なんてそそっかしい店員だろうか。「さんごって、どんな色でしたっけ。ムラサキっぽい?」というので、サンゴは朱色とオレンジ色の中間のような曖昧なピンク色。要するにサンゴの色、というようなことを私が説明する羽目になった。彼女は、「さんご、、、」とつぶやきながら、探し始めて突然「あ!」と大きな声を出した。ちょっと驚かされたような気分になったら、「これのことですか?」とカタログを出してきた。確かに「coralナンタラ」と書いてある。彼女はその口紅を出してきて、自分の手に塗り、色味を見せてくれた。いくつか比較がないと判断しにくい。「どんな方ですか。眼がパッチリしている?」「まぁそうかもしれません」
というようなやり取りのあと、「それをお願いします」と申し上げ、お金を払ったのは、この店員と相談してもちょっと難しいと思ったからかも知れない。娘は新しい口紅を喜んでくれた。
バースデーディナーはフライドチキンだった。ケーキは無し。
走りに行くつもりで居たが、雨雲が途切れない。雪が降る予報であるので、諦めた。