生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

うなり声を聴く

バッハが好きで良く聞いている。ほとんどはピアノ曲である。
子どもの頃、実家に二枚組のポリーニの演奏する平均律のLPレコードがあったが、自分でそれをターンテーブルに載せて聴いた覚えは無い。
誰かが弾く平均律の何曲かをFM放送でエアチェックして聴いたのが、恐らく自発的に意識してバッハを聴いた最初だろう。
私の姉がピアノの練習をしていて、聞き覚えのある曲が多かった。第2集のBWV 871 ハ短調の前奏曲や第一集のBWV 857 ヘ短調の前奏曲もとても耳に馴染みがあるのは、姉が練習していたからだと思う。
大学を出たときに、初めてCDプレーヤーを手に入れたて、たまたま買った4枚のCDのうちの一枚がグールドのゴールドベルグ変奏曲で、以来私はグールドの弾くバッハを聴き続けてる。
彼の演奏は独特で、なおかつ分かりやすい。演奏しながら、一緒に口ずさんでいる。呻っているのである彼自身が気に入ったフレーズを演奏するときに唸っているようだ。うなり声を聴くと、盛り上がりつつ演奏していることが想像出来る。
うなり声が邪魔という人も居るようだが、私はうなり声を彼の演奏の一部として楽しんで聴いている。
新婚当時、私は当直で家に帰らないことがあり、留守番していた妻が彼の演奏を1人で聴いていてうなり声に悲鳴を上げたそうだ。
確かに、知らずに聴くと恐いかも知れない。
平均律の中で、先に挙げた2つに加えて、第一集のBWV 853 嬰ニ短調のフーガ、おなじくBWV 869 ロ短調の前奏曲 とフーガがとくに気に入っている。私は普段どれかを選んで聴くということを余りせず、第一集、第二集を通して聴くことが多いが、BWV853は聴いていてたいへん気に入り、姉に弾いてもらった覚えがある。BWV853は昔FMのクラシック番組でオーケストラ版がテーマ曲として使われていて耳に残っていた。フーガもロマンチックで素晴らしい。
バッハが今の世の中に生き返って音楽を作り続けたら世界はどんな風に変わっていただろう。
もう一曲、ハ短調のトッカータBWV911が素晴らしいと思う。これはわりと最近CDを手に入れた。グールドが呻りまくっている。
他の人の演奏でバッハを聴いてみるが、どうもしっくりこない。私はグールドのバッハを好いている。
一日、疲れて眠かった。睡眠時間を十分に確保したいが、ままならないのは自分の不徳。若い頃から時間の使い方が下手だった。走るつもりで帰宅したが、子ども達といろいろとやり取りがあり、疲れもあって横になって休んだ。二日続けて負荷を掛けたので、一日休んで明日以降また取り組むことにする。
東京で雹が降ったとのこと。
日野原氏の訃報。
野党党首が二重国籍をめぐり戸籍を公開した話など。