生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

残念ながら

今年になって、大切なものを無くしたのは二つ目だ。いずれもジョギング中にウエストバッグからこぼれたようだ。
一つ目は家の鍵で、5月にバーベキューをやったときキーホルダーごと落とした(に違いない)。いつもは小銭入れのリングに引っかけているが、その日は小銭入れをもち忘れて、鍵と一緒にスマートフォンをウエストバッグに入れた。景色を眺めながら走り、スマートフォンを取り出して写真を撮ったときに落としたのだと思う。イヤホンで音を鳴らしていたせいかもしれないが、落としたのに気付かず。帰宅後に走ったコースを自転車でもう一周回ってみたが、見つけられなかった。
私がジョギングをするときは、同じ場所を往き来したり、ぐるぐる回ったりすることは無い。出来るだけ大回りする。その日もおよそ10kmのコースを走って戻ってきて気が付いた。落とした可能性のある場所は、スマホで撮影しているので見当がつくのだが、見つけられず。
6月29日土曜日。明るいうちに走ることにした。山を一回り。およそ21kmで、標高差が500mという難コースである。走り始めてすぐに、腕時計をしたままということに気付き、外してウエストバッグに入れた。落とさないようにと思って、スマートホンの下に押し込んだ。最後の坂を登り切ったあたり、およそ15kmでずいぶん汗を掻いたので時計が心配になってバッグの中を確かめてみたら、無くなっていた。腕から外したのは2km付近と思う。その後、10km付近でイノシシに出くわし、スマートフォンで写真を撮ろうとした。その時に落ちたのかも知れない。暗くなって雨が降り出す前に探しに行かなくてはと思ったが、体力的にはかなり厳しい。今にして思えば、気が付いたときにその道を引き返して走れば良かったのだが、できるだけ早く家に戻って車で探しに行く判断をした。最後の下り坂を駆け下り、芦屋の駅から電車に乗って妻に電話を掛けた。最寄り駅まで車で来てもらい、そのまま時計を探しに車でコースを走った。結局見つけられず。
夕食後に、自転車で一周回ることにしたが、標高差500mのコースを自転車で回るのは走る以上にキツい。雨も降り出し、ずぶ濡れになって一周回ったが見つからず。その晩は疲れ切ってたためか、掛け替えのないものを失った気持ちからか、さっぱり眠れなかった。
翌日、午後になって雨が上がったので、再度21kmのコースをジョギングしてみたが、見つけられなかった。
およそ25年間、私の左手首で時を刻んでいた。お気に入りの時計である。故障もせず正確に時を知らせてくれていた。自分の身体の一部を失ったような気分になっている。
警察に届けた。一週間くらい誰かが拾って届けてくれるのを待つつもりでいる。
見つからなければ、新しい時計を手に入れることにする。
全く残念で、大変な不注意である。
時計が何かの不運の身代わりになってくれたのかも知れない。