生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

葬儀・鎮魂

お世話になった方の訃報に接し、急遽様々な予定をキャンセルして葬儀に出席することにした。
大学時代の恩師であり、私が結婚する時に仲人をお願いした。
訃報に気づいた時には、すでに通夜には間に合わず、夜中に現地着で翌朝の告別式に出ることにした。
最終便の飛行機にギリギリ間に合った。いま、機中である。


キャンセルした予定の一つは、震災の慰霊行事である。
一昨年からこの日は職場から徒歩で帰宅することにしている。途中で東遊園に立ち寄り、慰霊の人混みに紛れる。およそ3時間半ほど歩き続ける。走る方がずっと楽ではある。
もう一つの予定は、明日行われる試験の手伝いで、たまたま交代要員が見つかったのでお願いすることができた。
他にも、家族と夕食をとることや、犬の散歩も諦めた。


地震のとき、25年前、私は海外に居た。長女の初めての誕生日が目前だった。
お昼過ぎのニュースで、神戸の地震を知ったと思う。直ぐに、妻の実家に国際電話を掛けたら、ずいぶん揺れたが皆無事と聞いて安心した。消防士の義父はこれから出動と言う話で、この後一切電話が繋がらなくなった。
1年前の同日に、ロサンゼルス地震を体験していて、そこからの復興途上で皆敏感になっていた事もあり、ニュースが伝わるのはほぼリアルタイムと言って良かった。
アメリカ人たちは、困っている人を見たら助けずにはいられない性分のようだ。無類のレスキュー好きと言っても良い。
多くの一般市民が、日用品を寄付し、日系のコミュニティが中心となって義援品を仕分けて発送した。
私と妻も手伝った。
後日、当時アメリカから届いた靴を履いていたという学生の話を聞いて、その時のボランティアが役に立っていたことを知り嬉しかった。
多くの友人が被災し、避難生活を送ったと聞いた。
燃え盛る神戸の街の映像を見て、瓦礫の下から救い出されぬ人々を想い、気分が滅入っていたことは、長女の誕生日の記念写真に写った夫婦の表情から思い知ることが出来る。