生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

ライオンのような犬との生活

犬が我が家に来て3週間ほどになろうとしているので、思うことをメモしておく。
柴犬の雄である。名前は「未来」である。ミー君と呼ばれている。

獣医を介して保護活動をしている方を紹介された。柴犬の子犬を保護しているというので、興味があることを伝えて公園で面会した。
障害をもって生まれて、ブリーダーから保護された。盲目とのことである。
2ヶ月ちょっとの子犬。抱っこされて縮こまっていた。気長に時間をかけて探すつもりでいたのだが、何かの縁と思い里親になることを申し入れた。
先日まで家にいた柴犬(コロという名前)も白内障で失明したので、盲目の犬との生活の経験はある。
未来が我が家にやってきたときは、3kgほど。いわゆる赤柴である。指先が白く、靴下を履いているように見える。座っている様子は、まるでライオンのように見える。
彼は盲目であるが、つぶらな目をしている。まるで見えているように錯覚する。
我が家に来て1時間ほど、大人しく為されるままになっていたが、私がジョギングから帰ってきた頃にはもうすっかり慣れて、部屋の中を歩き回っていた。
目が見えていないことを意識することはあまり無い。意外なほど、普通である。
手振りや顔つき、表情のコミュニケーションができないので、声や床などを叩くこと、体を触ってあげることで、こちらの意思を伝える。彼は、匂いと音と「雰囲気」で周囲の様子を理解し、普通に歩き回っている。何か気になるものがあれば、まず舐めたり噛んだりする。いわゆる噛み癖はこの子の個性なのだろう。
こちらの表情を見ることができないので、叱り方が難しい。声の調子で伝える必要がある。
家族それぞれが役割をもって、未来の世話をしている。しつけが上手な三女が頼りにされている。次女は撫でるのが上手である。几帳面な長男は一生懸命指導している。長女は時々戻ってきて、犬と楽しく過ごしている。散歩が始まれば、妻と私が主に散歩に連れ出す役となるだろう。
犬の個性と思うが、大変活発である。見えていないはずだが、室内を走り回っている。
お座り、待て、は身につけて、いまはお手を教えているところ。
トイレのトレーニングは少しずつ。コミュニケーションは不利なので、粘り強く教えていく必要がある。
視覚以外の嗅覚や聴覚で周辺の判断をしていると思う。信じられないほど自由に部屋の中で遊んでいる。
階段から転落する危険性があるので、勝手に部屋から出ないように気を付けている。
部屋の中には余計なものを床に置かないように気を付けている。
音の出るおもちゃを選んで与えている。
今週末に狂犬病の予防接種を予定している。その後もう一度予防接種が終わると、散歩できるようになる。今は抱っこして、外を歩いている。家の外の雰囲気は感じているはずである。
保護した方によると、親犬はどちらも6、7kg程度のいわゆる豆柴だったとのことだが、この子は大きく育てたいと思っている。