生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

犬くんの成長

我が家の犬くんは目が見えないようだ。
目は見えないが、鼻は効くし、耳も聞こえる。雰囲気を感じとる。
足取りはしっかりしている。
散歩初日は、エスコートする側もどうして良いかわからなかった。とりあえず、リードを無理に引っ張っても歩こうとしないことはわかった。
犬くんは座り込み、クンクンと周囲の匂いを嗅いで、自分のいる場所を確かめているようだった。遊歩道を歩く人々や行き交う自転車や他の犬の様子を伺っているように見える。
ハーネスを取り付けるのはやめて、首輪のリングにリードを繋いだ。犬が歩くのに私が合わせることにした。
犬くんはそのうちに立ち上がって、少しずつ歩き始めた。
どんどん歩く距離が伸びて、それなりに散歩らしい雰囲気になってきた。ただし、目が見えない犬は真っ直ぐには歩かない。歳をとってから失明したコロも、真っ直ぐに歩かずに大変散歩しにくかった。
犬くんは、私の足元で突然立ち止まるので、油断していると踏みつけそうになる。ずっと目を離さずに、犬の様子を見ながら歩く。突然立ち止まり、歩かなくなる。すれ違う人や犬たちがとても気になるようだ。歩かなくなったら、顎の下を摩ったり、頭を撫でたり、声をかけたりする。すると、彼は立ち上がってくるりと一周回ってからまた歩き出す。
幼い柴犬は、通りかかる人々には魅力的らしく、声をかけられる。残念ながら、目が見えないので、うかつに手を出すと噛みつかれたり、吠えられたりするかもしれない。丁重にお断りする。
日に日に、犬くんは散歩に慣れて、歩くペースも速くなり、距離も伸びている。
散歩は朝晩二回。犬くんの食事も朝晩二回で、食事が終わったら、すぐに散歩に出る。
朝はまだ日差しが強い。
夕方は蒸し暑い。犬くんが立ち止まると一緒に歩く私は蚊の集中攻撃を受ける。
苦痛である。
玄関を出てから遊歩道に上がる坂道が、犬くんには怖いらしい。遊歩道に出てから図書館脇の横断歩道が1カ所。ここも目の見えない犬くんにとっては、難所である。
私は、マスクを付けて、バッグを肩から下げて、リードを持って鈴を鳴らしながら犬くんの様子を見ながら歩いてている。犬くんの気分に合わせて、歩き出すのをじっと待つ。歩き出したら、目を離さずに、周りの様子を見ながら歩く。本当に汗だくになる。
それでも、日々犬くんの成長が感じられてとても嬉しい。
もう少し、上手に躾けてあげたいと思う。
f:id:namnchichi:20200813234701j:plain