生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

日記

少し寝坊する。
枕元のスマートフォンから5時50分に最初のアラームが聞こえ、6時丁度に2度目のアラームがなる。6時4分になるアラームで本来は起きるはずである。
アラームが鳴る前に目が覚める。スマートフォンを見たら5時少し過ぎだった。いくらなんでも早すぎる。昨晩は少し夜更かししている。目を閉じて微睡んでいると、6時のアラームが鳴る直前に、誰かが居間で何かしているのに気づく。子供たちの誰かが起き出したのだ。
結局、6時20分のアラームで布団から這い出した。これは、4番目のアラームである。
寝坊と言って良い。
目覚めたら、まず犬くんにあいさつする。おはようと言って頭を撫でてやり、ケージに押し込む。これは、犬くんが目覚めた途端に放尿する可能性が高いからだ。
私はコーヒーメーカーの準備をして、グラノラで朝食を取る。
着替えて、歯磨きをする間に、犬くんに朝食を与える。
2度目の放尿に注意しながら、食べ終わった犬くんを散歩に連れて行く。階段を下りるのは、彼にはまだ難しいようだ。何段か転がり落ちることになる。玄関のタタキに下ろして、リードを繋いで散歩に出掛ける。私は手にリードと鈴の音が鳴るおもちゃを持つ。彼は目が見えないので、いろいろな音に過敏に反応する。私は、彼に声をかけて、鈴の音を鳴らしながら歩かせる。
なるべく人通りの少ない道を選ぶと、彼も安心して歩けるようだ。
路上に落ちているいろいろなものを口に入れようとするので、注意が必要である。
そして、何か予期せぬ音が聞こえる度に、彼は立ち止まり、あたりの様子をじっと伺っている。
朝の散歩はこのようにして、おおよそ30分あまり、私たちは近所を歩き回っている。
帰宅したら、犬くんは大好きな肉のトリーツを食べられることになっている。
私は、冷めた飲みかけのコーヒーを飲み干して、すぐに仕事に出かける。
天気が良ければバイク通勤である。雨の予報が出ていれば、電車の駅まで歩く。今は秋晴れの日が続いているので、バイクに乗ることが多い。
コロナの流行が始まった頃は、道路がずいぶん空いていて、バイク通勤も気楽で良かったが、最近は、道路が混み合って、楽でない。電車の通勤と、所要時間にして10分程度しか変わらない。
コストを考えると、ガソリン代だけならバイク通勤の方が安上がりだが、保険やらメンテナンス費用に加えて事故のリスクまで考えると、バイク通勤にはほとんどメリットはない。おまけに私は冬になれば霜焼けやレイノーに苦しめられるに決まっている。唯一の利点は、満員電車に乗る必要がないことのみである。
職場では、会議と遠隔講義の準備で1日が終わる。
私は、立場(職務)上、いろいろな人が入れ替わり立ち替わりやってきて、私は順に悩みを聞いて助言する。私は誰も助けられない、そのことを自覚しているが、相談は途切れない。私は、私自身でさえ助けられない。自分の子供たちの苦しみさえ救えないのに、どうして他人の相談を受ける資格があるのだろう。
矛盾である。
矛盾の中で、何かが起こることを期待しながら、私は息をしている。
いつも彼岸花が咲く道を久しぶりに走ることにした。いつもの場所に彼岸花は萎れかけていた。
ゆっくりと走った。
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