生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

寒いのは本当に苦手である

私は寒さに弱い。
北海道に生まれ育ったので、寒さには慣れているが、それは私自身の耐寒性にはあまり関係がない。暑さにはまぁまぁ強い方だが、寒さには弱い。並外れて弱いと言っていいだろう。
子供の頃は古い社宅に住んでいて、住宅環境もあまり良く無かった。断熱がしっかりしていないので、冬の朝は窓ガラスに霜がびっしりとついていた。秋が深まると、父が家の窓にビニールを張った。隙間風が入らないように、厚手の透明なビニールシートを窓よりも一回り大きく切って、木の棒で押えて釘で打ちつける。
もちろん、春になってビニールを外すまで窓が開けられなくなる。換気もできないが、北海道のストーブは煙突が付いているので、ストーブのための換気は必要ない。そもそも家の建て付けが悪いので、わざわざ換気しなくても空気は入れ替わるようだ。
夜寝る前に水道栓を閉じて水を落とし、水道管の凍結を防ぐ。ストーブを消すと、朝になると室温は氷点下に下がり、薬缶の水が凍りつく。子供の頃は石炭ストーブが珍しく無かった。石油ストーブになってからは部屋ごとの灯油タンクに灯油缶を運んで、ポンプで給油していた。今は屋外に大きな灯油タンクが設置されていて、ボイラーで集中暖房するのが一般的と思う。分厚い断熱材と機密性の高いサッシにペアガラスが普及して、北海道の住宅は、冬の居心地が良くなった。どれくらい過ごしやすいかというと、瀬戸内沿岸の兵庫県の家より北海道の方がはるかに暖かい。
子供たちは冬になれば、長靴に靴下を二重に履いて、手袋をして帽子をかぶって雪の中で遊んでいた。足の指がひどい霜焼けになって痛んだことを覚えている。
ひどい霜焼けに苦しめられるのは今も変わらない。去年、一昨年は相当な暖冬で、ほとんど霜焼けに苦しめられなかった。今年は両足の指、特に薬指にひどい霜焼けができている。腫れて靴に当たって痛む。歩くのに少し不自由するほどだ。
雪かきも、今はエンジンで動く除雪機を使うので、ずいぶん楽になったようだ。
春になると雪解けが進んで、雪の下から色々なものが顔を出す。
雪の下に隠れたゴミであったり、春を感じて芽吹くフキノトウやチューリップ、スイセンの芽であったりする。
雪解けを楽しめるのも、雪国の良いところである。


寒さに弱いなりに、対策をきちんと考える必要がある。
かつて住んでいた北海道に比べて、結婚当時に住んでいた埼玉県はずいぶん暖かかったが、普通に霜柱が立って氷が張っていたから、今の兵庫県よりはずいぶん寒かったはずだ。何度か雪が積もって困った覚えもある。兵庫県に来てから、雪はちらつく程度で、積もると言っても「うっすらと雪化粧」程度である。以前、アルバイトで東大阪に週に一度バイク通勤していたことがある。ひどい薄っぺらな格好で、ガタガタと震えながらバイクに乗っていた。今は、バイクに乗るときは、十分に防寒性・防風性の高い装備を身につけている。バイク自体も風防がついて、ずいぶん立派になった。どうして寒さを我慢しようとしていたのか不思議である。先日、防寒靴を買った。ウインターシューズというカテゴリだそうだ。確かに、とても暖かい。暖かいが、私の霜焼けはそれだけで解決するだけでは無いらしい。バイクにもグリップヒーターを取り付けたが、温まるのは手のひらばかりで、指先は却って冷えてしまう現象に悩まされる。おそらく、体温調節の仕組みがやや過剰に働くのだろう。生き物は、体温を維持するために、末梢(指先)を犠牲にする。
そのような仕組みが引き金になって、私の指先は冷えて、そしてひどい炎症を起こすようだ。
暖かい場所で、のんびりと暮らしたい。