生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

地震速報が流れた

土曜日は少し寝坊する。
妻は仕事があるので、いつも通りに起きて、私もそれを追いかけて布団から出る。
六つ切りの食パンを2枚焼いて、バターと蜂蜜、それからコーヒーで朝食を済ませ、犬くんと散歩に出た。
犬くんは、去勢手術から2週間あまり。抜糸も終えていつも通りの生活に戻りつつある。
昨日、獣医に連れて行って抜糸してもらった時は、診察室で大暴れした。首にエリザベスカラーを巻いて、私が抱き抱えて前足を抑え、妻が首を押さえて助手が後ろ足を抑えて獣医が抜糸した。2週間洗濯もせず着たままだった水色の服(犬の術後用の特別な服である)は糞尿が染み込んで、ひどいことになっていたので、ハサミで切って捨てる事になった。あまりの汚さに触るのに躊躇していたので脱がせることができてほっとした。犬くんは歩いて自宅に戻ったが、しばらくは興奮して私達に噛みつこうとしていた。妻がボールで遊んであげているうちに、機嫌が戻ってきたようだ。
犬くんは、名前を未来という。去年の4月に生まれたので、ちょうど10ヶ月になる。体重は今日測ってみたら10.5kgだった。芝犬のはずである。
生まれた後に障害が見つかって、売り手が付かず、ペットショップからブリーダーに戻されたところで、幸運にも保護活動をしている山本氏と出会った。
我が家では、長年同居していた柴犬が死んでしまって、とても寂しい思いをしているところだった。できればまた犬と生活したい。次に飼う犬は保護犬を引き受けようと話していた我が家に、保護活動をしている山本氏を獣医から紹介され縁ができた。ミライは我が家にやってきた。
未来という名前は、保護犬に山本氏が仮につけた名前で、結局そのまま我が家でもその名前で呼ぶことになった。普段はミライ、ミイくんと呼ばれている。
山本氏から柴犬と言われたので、柴犬と信じているが、血統書のようなものはない。
見かけは間違いなく柴犬と思う。赤毛で鼻筋が通ってつぶらな眼をしている。耳は大きめでまっすぐ立っている。尻尾は太くて巻尾である。先端だけ黒い。
ミライの障害は、視力が弱いことである。保護犬を引き受けるときに、ほとんど見えていないと説明を受けた。我が家に来る前に獣医の元で簡単な検査を受け、瞳孔反射はあるとのこと。つまり、目の中に光は入って、網膜まで届いていることになる。ミライは視線も向くべき方向を向いているように見えるし、瞳孔の中が濁っている様子もない。見かけからは視力が悪いことには気づかないと思う。
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我が家にきたときも、しばらくは家の中の様子を伺っていたが、そのうち慣れると何にもぶつからずにまるで見えているように歩き回り始めた。
ミライの目が見えているのかどうか、一緒に生活していてもよくわからない。全く見えていないわけではなく、少しは見えているのではないかと思う。
何かにぶつかることはほとんど無い。しかし、階段の上り下りには苦労している。床に落ちた餌を探すのも苦手のようだ。餌を投げて、空中でキャッチするようなことは全くできない。
やはりほとんど見えていないのだろう。視力そのものよりも認知の問題なのかもしれない。
散歩させていると、ミライは耳と鼻を大きく動かして、周囲の様子を伺っている。
聞こえてくる音に大変敏感である。玄関ベルの音や、電話の呼び出し音に異常な反応をする。興奮して駆け回る。散歩中も、すれ違う自動車や自転車、キャスター付きの旅行鞄の音に驚いて蹲って動かなくなる。
すぐに口が出る(噛み付く)のも、トイレトレーニングがうまく進まないのも、目が見えていないためと思う。
ミライにとって限られたコミュニケーションの手段の中で、吠えたり、舐めたり、噛んだり、放尿したりするのだろう。
全てがミライの個性である。
昼過ぎからジョギングに出かけた。久しぶりに山を走った。気候が良く、ずいぶん暖かい。大変疲れた。脚力の衰えを感じる。仕事帰りにウォーキングしているが、歩くことと走ることは、動作として全く違っているようだ。大変辛かった。汗だくになった。
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その後、遠隔会議に出席するために職場に行った。バイクに跨ったが、体力的に結構厳しい。ミライに噛まれた手のひらの傷が痛む。zoomの会議なので自宅からでも参加できるが、おそらく邪魔が入って苦労すると思ったので職場から参加することにした。まぁまぁ有意義な会議だったと思う。


風呂に入っていたら、突然息子が脱衣所から扉越しに声をかけてきた。地震があったという。
福島県沖を震源とする地震で、震度6を記録していた。
子供たちは10年前の地震のことを思い出し、動揺していたようだ。
停電や断水、道路の不通などが伝えられ、怪我人も出ているようだ。ニュースを見ながら、子供達と色々な話をしていると、普段はアホくさいと思ってスルーしているニュースについても、はっきりと意見を求められる。誤魔化しが許されない。自分にとって良い刺激となる。