生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

湯豆腐

緊急事態宣言が発出された。
だからといって、私のような給与所得者にとっては驚くほど何も変わらない。
毎日定時に職場に行っている。テレワークは基本なしとのことだ。学生も普通に学校に来ている。
「緊急事態」であるにもかかわらず、行政が宣言しただけで実際には何も変わっていないと言うことである。これは大変まずい事態である。
何に例えたら良いだろう。
敵国の爆撃機が、爆弾を投下していく。爆弾は、遠くの街の外れに落ちた。もちろん、私には当たらない。当たらなければ、爆弾が落ちたところであまり影響はない。爆弾が落ちるかもしれないことには、大変困惑させられるが、まず当たる筈がなければ、どうと言うことはないのかもしれない。少なくとも、爆弾が落ちるかもしれない状況には徐々に慣れていく。
爆弾の狙いが徐々に正確になっていき、私たちの居住地が狙われるようになったとして、年に一個の爆弾なら、まず当たらないし心配はいらない。当ったところで、救急車や消防車が駆けつけて、助けてくれるのなら何とかなるかもしれない。
今まではそういった状況だった。
先日来、明らかに状況が変わってきた。爆弾の狙いは正確になり、攻撃は頻繁になって、10倍の数が着弾するようになった。身近に怪我人が出てもおかしくない状況になっている。まさしく緊急事態である。
兵庫、大阪の阪神間と呼ばれる地域は危機的な状況である。いつかかってもおかしくない。どんなに注意していても、そのウイルスは突然やってくるのだろう。家族の誰かがウイルスに晒されれば、おそらく家族全員が感染する。特に私と妻は、重症化のリスクは低くはない。そして重症化した場合に、適切な医療的処置を受けられない可能性がかなり高い。つまりは、自宅で死を待つことになるかもしれない。それがいま私が直面している緊急事態の本質と思われる。
これを解決するには、行政が根本的な対策を打つ必要があるが、そのような話が出るのは、実際に多数の重症者が医療を受けずに死に至ってからだろう。
連休で、庶民は多少体調が悪くても無理して行楽に出かけるし、医療機関は積極的な診療をしていない。行政は十分な検査や疫学調査に手が回らない。連休が明けた時に事態は急展開するかもしれない。
政府や分科会は、市民の行動変容が必要だと言い続けた。市民はマスクをして、三密を避けて、屋外に活動の場を移した。変異株にそれが通用しないなら、行動変容の基準を明確にアップデートすべきだ。そうすれば、大学が安穏と対面講義を続けることも困難になるだろう。全国一律にそれが必要とは思わない。少なくとも、「緊急事態」と言うのはそう言うものではないか。
県境の外にあれば、テーマパークも営業可能、プロ野球も観客を入れる。そこに集まる群衆は緊急事態宣言下の自治体を抜け出してきていると言うのは、どう考えても大きな矛盾である。
オリンピック、パラリンピックについては、別に書く。とりあえず、パラは直ちに中止すべき。オリンピックをどうしても開催したいなら、感染予防のガイドラインを早急に提示すると良い。それが無しで開催するかどうかの論議は不可能である。
週末は、妻の提案で、湯豆腐を用意することになった。
絹ごしの豆腐を使った。椎茸と春菊を添えた。他に、イワシの梅煮、ほうれん草のおひたしを用意した。
とても美味しかった。家族も喜んでくれた。
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