顛末。
本日は和歌山の会議に出席するはずの日。で、ネクタイを締めて職場に向かった。
昼前まで、片付く仕事を片付けて、和歌山へ向かう。三宮から新大阪経由。
特急に乗って和歌山駅で降りようとした時に、財布が手元にないのに気づいた。
カバンの中?コートのポケット?
車内改札で、特急券を買うのに財布を出したことを思い出す。その後どうしたか。
ホームに降りてから探って見たが見当たらない。慌てて列車内に乗り直し、座っていた席に戻って見たが、すでに人が座っていた。
「財布を忘れたようなのですが」と、話しかけて見渡したが、目につかなかった。
次の駅まで乗るか、改めてカバンの中を探せば見つかるかも知れない。
少し迷って電車から降りた。
ホームでカバンの中をひっくり返して見たが、出て来ない。改札まで行って、駅員に事情を話した。
列車内を捜索するので一時間ほど待ってくれと言われて、ホームの待合室で時間をつぶしていた。
会議には間に合いそうになく、せめてその後の宴会に間に合えばと思って、先方に電話した。
現金の全て、クレジットカード、乗車券、通勤定期、免許証、保険証など、あらゆる色々が全て財布の中である。
一時間余り待たされて、なしのつぶてなので、駅員に尋ねたところ、見つかったとのこと。白浜駅で預かっているので取りに行けと言う。列車でここまで持ってきてもらえないか?と言ってみたが、貴重品の財布なのでダメだと言う。
持ってきてもらえれば、なんとか宴会には間に合いそうだが、取りに行くと全く間に合いそうにない。
迷惑をかけていると言う手前、強くも言えず、白浜行きの特急に乗った。ずいぶん遠いのだ。『財布を待っていないが、よろしく』と業務連絡書に一筆書いてくれた。
白浜駅の駅員は、「財布を」と言った瞬間に私の財布を渡してくれた。
私は、身分証明をカバンに入れていたのでそれを見せようとしたが、確認しょうともしなかった。財布の中身を見ようとしたら、「何もいじっていません」とのことで、目の前で落とした財布を拾って渡してくれたような、厄介払い的な対応で、業務連絡書を見ようともしなかった。
と言うわけで、財布を失うという危機的状況は回避され、会議と宴会をサボることになって、今白浜から新大阪に向かっている。役立たずとでもなんでも言ってください。
もう少し時間があれば温泉にでも浸かって帰るのも一興であるが、その余裕がなかったのは残念。今度妻と二人で改めて来たい。
先日は、バイクで和歌山往復して酷い目にあった。今度は和歌山を通り過ぎた財布を追いかけて、白浜往復である。
役に立たずに時間ばかり無駄にしている。
悶々。