生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

夢を適当に語る商売

高木浩光@自宅の日記:2004-01-07経由
http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20050107.html#p01
多くの場合、ICタグの活用が、管理する側に立った安直な利用法に向けられていると、私は感じる。

お年寄りや障害のある人にICタグを配り、あらかじめデータベースにしておく。外出時には胸にICタグを付けてもらい、センサー付きの信号機に近づくと、信号機を制御するコンピューターが、お年寄りや障害のある人であることを感知。青信号に切り替え、道路の向こう側の信号機センサーが渡り終わったことを感知するまでは、青のままにしておくことが可能だ。これで、横断の途中で信号が変わってしまい、事故に巻き込まれるような不幸なケースを減らすことができる。

お年寄りや障害のある人など、いわゆる交通弱者を守るためには、信号機そのものを無くする必要がある。
また、このようなシステムを導入し、効果を見込むのは、運転手が信号機を正しく守る、と云う前提に基づく。
横断の途中で信号が変わってしまい、事故に巻き込まれる不幸なケースがどのくらいあるのか知らないが、多くの歩行者を巻き込む事故は、歩行者が信号を守っていて起こるのではないか。慎ましい老人は、自分のせいで交通が遮断されることに引け目を感じることだろう。
むしろ、車にセンサーをつけて、接近するとアラートが鳴って運転手に知らせる仕組みを装備すると、自動車保険料を割り引くとか。(大型トラックなどの視界の狭さをカバーするには有効かも知れない)これも余りたいしたアイディアではない。混乱を招くだけだと思う。
歩行者保護は、運転手のマナーの向上と、歩行者優先の道路作り(人が平面を歩き、車が高架やアンダーパスを通る)を目指すべきだと思う。