生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

「校内ネットワーク活用ガイドブック」

ised@glocom(情報社会の倫理と設計についての学際的研究 Interdisciplinary Studies on Ethics and Design of Information Society)倫理研第5回講演(高木浩光氏)より引用。

文部科学省の委託事業の報告書で、「校内ネットワーク活用ガイドブック」というものがあります。小・中・高校教育の情報化への対応についての内容なんですが、「著作権の保護」という記述があって、「リンクについて」と言及されている*16。どうしてもなにかしら書かなくてはいけないと思うからなんでしょう。こう書いてあるわけです。

ホームページのリンクについてはホームページの性格が万人に公開を前提としているものであり、ホームページのリンクには著作権がないものと考える、とするのが一般的である。しかし、リンク集などには作成者がいるわけで、作成したリンク集に著作権があるとする主張もある。従って、リンクを張る際には、該当ホームページの作成者に許諾を得ることを原則とすることが望ましい。許諾の際には「リンクに際し回答がない場合は許諾されたものと見なします」といったことをよく電子メールで行うが、この場合もきちんと作成者から回答があったもののみにリンクを張るといった習慣を徹底しておく必要がある。いざトラブルとなった際には、書面できちんと許諾がなされていたかどうかが焦点となるからである。

「リンク集には著作権があるからリンク先の許諾を得るのが望ましい」というのは、もうわけがわかりません(笑)。つまり、「『回答が無い場合は許諾したものとみなします』というのではよくない。許諾があったものだけをリンクするという習慣を徹底しておく必要がある」ということなんでしょう。小中学校の教育でこうもいってしまっては、大変な影響力があります。これはどうしてもやめさせたい。しかし、これをいくらやめろといっても、無断リンク程度の話題になるとぜんぜん力が及ばない。

強調は引用者によります。
長女が小学校の情報委員になった。ホームページを作るといっていたが、その後どうなっているか知らない。私は長女にアドバイスを求められたら、学校が間違っている。リンクは自由だと教えるつもりだ。