生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

これから遊びに行く兄ちゃん

兄ちゃんと云っても、私の血縁者ではなく、若い男性の労働者のことである。
職場に出入りの業者、たまにいつものおじさんに付いてくる若い兄ちゃんが、ふらりと、夕方遅くに顔を見せた。いつものおじさんは午前中に来た。今頃どうしたのか?
「XXX商会の人だよね。どうしたの?」
「あ、はい、あの。○○の納品なんですが」
各人の個性がある。昼間に来るおじさんは、おしゃれだけれども、普通の感じ。この兄ちゃんは、5時以降のためのはやりのスーツを着ている。
「関東の工場から運ぶので、ちょっと時間が掛かるんです。」一応、出来れば10月中に納品して欲しいと云ってあるが、別に、大急ぎで、と云うわけではない。
「そう、別にいいよ。」
そんなことを云うために、わざわざこっちが忙しいときに話しかけてきたのか。私は仕事中に邪魔されると機嫌が悪くなる。
その後、廊下を歩いていると、彼が、まだ居る。「あの、」
「何だよ」
「もしかすると、再来週になるかもしれないんですけど。東京の工場から運ぶので、、」
歩いて運ぶ訳ではあるまい。要するに、彼がへまをやって納品が遅れたのだ。これから合コンに行く前に言い訳しに来たのだろう。
「はいはい、別に構わないよ」
その程度の言い訳しか考えつかない兄ちゃん。そういう馬鹿げた言い訳が通用するほど、こちらも馬鹿じゃない。
見え見えの嘘を付くぐらいなら、手違いで遅れます、と、一言云う方が、どれほどお互いにとって気楽だろうか。
そんじゃ、楽しんでいらっしゃい。