生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

ナベツネ批判と新聞不買

どちらも止めなさい。
今回の一件で、もっとも責められるべきは、ファンをあたかも自分の所有物であるかのように切って捨てようとしている、オリックスと近鉄球団のオーナー達である。
次に責められるべきは、その尻馬に乗って、渡りに船と自分たちのアイデンティティを捨てようとした、その他パリーグのオーナー達である。それをやることは、近鉄とオリックスのファンに対する裏切り行為と思う。
残念ながら、プロ野球はプロスポーツとしての体裁を持っていない。選手達の多くはプロであるが、球団経営は親会社が投資する企業スポーツの多くと何ら変わりはない。球団がプロ野球チーム経営の社会的責任に目覚めて、初めてプロスポーツの興行が成り立つ。
1リーグだろうが2リーグだろうが、そのようなことは、たいした問題ではない。2リーグを維持した方が、その後の発展という意味では有利だろう。二つのチームが、野球とはまるで関係のない企業論理の中で、消滅しようとしていることが、最大の問題である。他のチームは、問題を共有し、当該チームの存続という目的に向かって解決を図るべきだが、チーム消滅のみが既成事実として受け入れられようとしている。
渡辺氏の経営するチームが、もっともプロチームとしての体裁を持っている。少なくとも、二年前までは、ビジターユニフォームに親会社名が入っていなかったし、新聞社の名前でチームが語られることも稀である。
渡辺氏は、プロ野球にとって、もっとも安易な解決方法を提示したに過ぎない。唐突に出てきたチーム合併や、一リーグ制の策略に、彼がどのように関わったのか表に出ていない点で、真相が明らかになれば、その評価が変わる可能性がある。
読売新聞を選んで購読している人が、今回の一件で不信感を抱いたなら、購読を止めたらよい。私は、新聞の宅配制度を否定することが、新聞の持つ社会のチェック機能を有効に働かせることにつながると思っている。ナベツネ氏の理不尽な言動は、新聞社社主より、球団への出資者としてのものと思う。たかが野球のために、新聞不買というのはいかがなものか。