生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

ド素人

人はそれぞれの立場で、素人だったり、玄人だったりする。母親は、医学的な常識には疎いかもしれないが、我が子の育て方や、我が子の健康状態には玄人である。
「医学生」と、ひとくくりにするのは宜しくなかった。既に家庭を持つ人もいるだろう。脱サラで医学部に進む人もいる。実家が病院で、様々な臨床の現場に立ち会った経験のある人もいるに違いない。教科書に飽きたらず、最新の医学論文を読みあさる人もいるだろう。
ひとくくりに出来ない。

一般に、実務経験が無く、教科書的な知識(医学生の使う公衆衛生学の教科書で予防接種に関する記述はせいぜい二ページ程度だろう)のみの医学生を、専門的な知識を持つ玄人と私は思わない。

ここでいう一般には、国家試験勉強に汲々とし、受験合格のエッセンスを詰め込むことで精一杯の医学生である。教科書は典型的な、明らかに正しいことを選別して掲載している。教科書的な知識の危うさを、社会に出てから自覚することになるだろう。患者それぞれが、その瞬間ごとに違う状況にある。医師は、広い視野と、豊富な知識に経験を加え、それらに対応するすべを身につけている。