生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

チョコから蛾が出たら

不二家のチョコレートを空けたら蛾が出てきた話が、新聞のネタになっていたように思う。問い合わせに対して、健康に害はないと答えたとか。
何故、これが記事になったのか。注目の不二家ネタだからか。
カスタマーサービスは、健康に害はないなどと言ってはいけない。そんなことは分からない。蛾の幼虫が見つかったらしい。生きていたのか、死んでいたのか。大きさは?不二家のチョコレートを食べるときに気をつけた方がよいのか?
蝶ならどうだ。蜂は?アリ?卵ならどう?蛾の卵。
パッケージに注意書きがあったらどうする。稀に昆虫類の卵や幼虫が混入することがありますが、品質や風味には影響ありません。
どう?
安心した?
ちょっと前には、期限切れの牛乳が使われていたとか。もったいない。ちょっと期限切れたってどってこと無いという人もいる。現に、我が家だって、たまに牛乳の期限が切れちゃうことあるし。でも、女房は結構食品の賞味期限のことを気に掛けて、私は速いところ食べたらいいと思うのだけれど、まだ大丈夫とかいって、ぎりぎりまで取っておいたりするんだな。ぎりぎりまでね。
さて、水道。水道法に水質基準が定められている。平成16年に改訂されている。

一般細菌は1ミリリットル中に100個以下。

99個なら大丈夫なのだ。コップ一杯に、18000個くらいのバイキンがいても、大丈夫なんだって。本当に大丈夫なのかな。

大腸菌は、検出されないこと。

こっちは厳しい。大腸菌は一個見つかってもダメが出る。なんで?
大腸菌が猛毒だからか?というと、そんなことはない。

病原性大腸菌と呼ばれるグループは確かに命に関わるけれども、ほとんどの大腸菌は人の腸の中にウヨウヨと居る。人と共生している。とてもありふれた細菌なのだ。
水道法で大腸菌が特に厳しい規制がある理由は、大腸菌の存在が、屎尿などの混入の指標となるから。屎尿の混入はコレラ、赤痢など怖ろしい伝染病(飲み水を介して広まることから、水系伝染病などと呼ばれることがある)の爆発的な流行に繋がる恐れがあるのだ。
食品などに、何かが混入していたときに、混入していたものによる健康被害よりも、むしろ、そういったものの混入を許す経路があることや、混入を見逃すチェック機構の欠陥が問題になるわけ。
牛乳の消費期限が一日、二日過ぎたところで、商品の品質や健康に対する影響はほとんどないかもしれない。
問題は、本来きちんと守られるはずの消費期限が何故守れなかったのか。材料の管理がどのようにおこなわれていたのか。在庫管理の仕組みがどうなっているのか、保存状況はどうなっていたのか、とか、そっちの方が余程問題で、「たかが牛乳の期限切れ」の問題が他に数々の重要な問題を覆い隠している可能性はかなりあると思うわけ。
記者さんは、不二家、蛾、カスタマーサービス、というキーワードに反射的に飛びついただけのような感じがする。