生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

講演会

昨日、出席した講演会に本田宏氏が招かれていた。テーマは医師不足の話で、産業医学、つまり職場の健康管理で、病院のお医者さんの勤務状況が非常に厳しいという話題。実際に、日勤に引き続き夜勤をして休みなしに日勤に入るのが当然視されている医師の勤務体制はクレージーだと思う。すり減る、つうか、保たないよ。
さまざまなデータで、医師、看護師を始めとした医療スタッフの人数が足りておらず、また国家予算に占める医療費の金額が絶対的に不足していることを主張なさっていた。かなり説得力がある。
まぁ、言われるまでもなく少子高齢化の進行が急なわけで、年金制度の維持が困難かも知れないという話と、ほぼ同じ次元で国民の多くが必要とする医療を十分に受けることが出来なくなるかも知れないことについての危機感は共有すべきと思う。一応、医者を増やす方向性はあるものの、そう簡単に頭数が揃うとも思えず。私は医師の免許を持っているが使っていないわけで、この先に臨床医として何かのオブリゲーションを科されることがあり得るのかも知れない。
年を取ると、体のいろいろな部分が不調を来すのは当然で、健康を維持するためにはそれなりのケアが必要だ。医療費負担が増えるのは分かり切ったことであり、全ての若者も老いから逃れられないことを考えると、病院経営経験者の総理大臣には、そこら辺のことを余りご存じで無さそうな厚生労働大臣よりも大きな期待を寄せるのだが、取りあえず解決しそうな雰囲気がないのが残念。