パナソニック製の掃除機が壊れた。つか、女房が壊した。ヘッドの部分が折れてしまったのだが、女房の掃除のやり方は大変荒い。もうちょっと丈夫に作ってほしいと思うが、もう少し丁寧に扱った方が良いとも思う。よく保った方なのかも知れない。実は、同じ場所が壊れるのは二度目。
ヘッド部分をそっくり交換する必要があり、およそ７千円ほど掛かる。前に壊れたときは、近所の電気店で部品を取り寄せてもらった。
インターネットで何とかなりそうに思い、パナソニックのウエブページを探してみた。グーグルでパナソニックを検索し、ホームページからサイトマップを見ると、生活家電というページがあった。そこから掃除機のページにリンクを辿ると、「消耗品・別売品購入」というアンカーがあった。
その先は、Club panasonicという「会員向けショッピングサイト」である。検索のテキストボックスに掃除機の型番を入力すると、お目当てのパーツが見つかった。7500円ほど。１つカートに入れて、クレジットカード決済に進もうとしたら、ちょっと思っていたようでなかった。
「ログイン」が必要である。そのためにはClub Panasonicの会員登録が必須のようだ。そのためには、「CLUB Panasonic 会員利用規約および個人情報の共同利用について」と言う規約に合意する必要がある。これに同意すると、次は「個人情報の取り扱いについて」の規約にも同意する必要がある。
それから「会員登録の重複を確認します」と言うことで、氏名とメールアドレスの入力が求められる。別に重複してたって良いじゃないかと思う。誰かお友達の名前とメールアドレスを入れると、その人がパナソニックで買い物をしたことがあるかどうか分かる便利な仕組みのようにも感じる。
次が会員登録の手続きだ。この登録手続きで、私は腹が立って先に進むのを止めたのだ。
- ログインID
- パスワード
- メールアドレス
- 携帯メールアドレス
- 姓名
- 姓名（カナ）
- ニックネーム
- 生年月日
- 電話番号
- ファックス番号
- 性別
- 郵便番号
- 都道府県
- 市町村番地
- マンション名
- 勤務先
- 所属部署
- 職業
- 居住状帯
- 家族構成（共稼ぎかどうか）
- 興味のあるカテゴリ（趣味）にチェック
- 興味のあるカテゴリ（AV機器）にチェック
以上の項目の中で、入力必須の項目がどれか。（全てが必須というわけではない）
たかが壊れた掃除機の部品を定価で買うのに、どうしてログインIDやパスワードや生年月日が必要なのだろう。個人情報を集めることに興味があることは歴然だ。こういうことに疑問を感じずにホイホイと入力する人の一覧だけでも、かなり価値がある名簿ができあがるに違いない。
ニックネーム「うんこ」と入れたところで、もうあほくさくなり止めてしまった。
結局、部品番号をグーグルで検索したら、パーツ屋のページがヒットし、約２割引の値段で代引きで送ってもらうことになった。住所、氏名、電話番号、郵便番号、それからメールアドレスでおしまい。
