生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

ワーキングプア

NHKの特集番組を偶然見た。子どもニュースのおじさんだ、と思って見始めたら重かった。
失業し、アルバイトで家族を養い、教育を受けさせようとしているお父さん。馬鹿みたいな安月給でこき使われる。言葉は悪いが、そういうことだ。
私はこれを見ていて、馬鹿みたいだと思ったと同時に、望めば教育が受けられる環境、つまりは奨学金制度のことだが、が是非とも必要だと思った。奨学金は子供たちに夢を与える。
そして、安いアルバイト料であくせくするオジサンと対比があまりに鮮明なのが、先日扶養控除を見直す、つまり、いい年をして定職に就かず親の世話になっている余り若くない若者たちに対する被扶養の基準を見直すという政府の方針に、世の中の被扶養者たちから巻き起こったブーイングだ。

扶養してくれている親に、扶養控除を提供する以外に貢献する術をもたない。親が失業するなんてことは想像もつかないのかもしれない。
大学を出て、大学院に進んだ時、私はアルバイトを始めて、概ね親の世話にならずに卒業までこぎ着けた。大学を出て経済的に自立できないことは恥だとおもった。ずいぶん昔の話で、今ごろの社会状況とはずいぶんとズレがあるのかもしれない。私は親の収入が基準を超えていたために、奨学金の支給対象にならず、大きな誤算となったけれども。

一つどうしても理解できないことがある。

なぜ彼らは社会を敵と見なして攻撃しないか、だ。

もし、いい年をして定職に就かず親の世話になっている余り若くない若者たちの親が失業し、ワーキングプアに陥った時、彼らはどのような行動に出るだろうか。