生活

面白いことは特にない、ただの日記です(投稿後に、二三日かけて書き直します)

焼き肉メソッド

電話して、九時までに。と云う携帯電話の宣伝の評判が一部で大変悪いようだ。その宣伝を見ていると、確かにこれは拙いなと思う。
徳保さんに言わせると、こんなんでいちいち怒る人がいるのだから、クリエーターもたいへんですね。とのことだけれど、クリエーターさん達には当然これくらいの反応は予想の範囲内でしょう。もっと大変なことをいろいろと考えるのが彼らの仕事なのだろうと思う。
リエーターさん達は、社会的な見本となるような好ましいストーリーを考えるのではなく、好奇の目でも、何でも良いから話題になること。話題にさえなれば、後はその商品が余程他より劣っていない限りは、売り場で競争力が付くのです。倫理観とか社会貢献とか、そういうことを訴えたところで余り売り上げとは関係ないのです。
かつて、まだ北海道の冬道をスパイクタイヤの車が走っていた頃、春先は道路が削られて大変な「車粉公害」が問題になったのです。その時に、三菱という会社(販売店)はエアコン付きの車(これも当時の北海道では珍しかった)を「エアコン車で春の車粉も大丈夫」とかいって売り出したのです。車粉公害の本当の被害者は歩行者や犬で、加害者は車なわけで、歩行者の立場だった私は大変不快な気分になりましたが、いざカーショップではみんなエアコン付きを選んだに違いありません。
焼き肉のタレの宣伝は、下品なご婦人達が牛の着ぐるみを身に付け歌い踊るという、見る人の多くに不快感を与えるようなものでしたが、タレを買ってきてくれと云われた私は、スーパーの棚の前で、結局牛の着ぐるみのタレを選んでしまったわけです。
今回のCMも印象付ける効果は十分です。
少女達を結びつけるのは9時までの電話なのです。携帯電話のような面倒なものを拒否すると云う選択肢をソフトバンクでないキミちゃんには勧めたいと思います。携帯電話をオフにすることで、自らを友だちネットワークから切断することができる。携帯電話の有効なファンクションのひとつと考えたら良いと思います。